低アレルゲンの原材料として注目を集める「ベニソン(鹿肉)」。まだまだキャットフードに利用されているのは珍しい方ですが、ベニソンは高タンパク・低カロリー・低脂肪の優れた原材料なんです。今回はこのベニソンのキャットフードについて調べてみました。

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猫の食物アレルギー

通常であれば、猫は完全な肉食の動物で、主に動物性タンパク質を多く含むキャットフードが理想的とされています。しかし、近年では猫の食物アレルギーも増加傾向にあり、鶏肉に対して食物アレルギーを持つ猫や、牛肉にアレルギーを持つ猫なども少なくありません。

そして、食物アレルギーに多く見られるのが「穀物類」に対してのものです。穀物類そのものにアレルギーを持つ猫や、穀物類に含まれる「グルテン」に対してアレルギーを持つ猫など、食物アレルギーにも多種多様のパターンが存在します。

優れた原材料「ベニソン(鹿肉)」

そんな中で、どんどん食べる素材がなくなってしまう猫も中にはいます。非常に稀ではありますが、どれもこれもアレルギーを持つ猫もいないことはないのです。そんな猫にもオススメしたいのが「ベニソン(鹿肉)」です。ドッグフードでは珍しい物ではなくなってきましたが、キャットフードではまだまだ珍しい素材ではあります。

ベニソンはアレルゲンの少ない素材としても知られますが、「高タンパク質」「低カロリー」「低脂肪」という、理想的な原材料でもあるのです。猫が必要とする動物性タンパク質も豊富に含みながら、非常にヘルシーな素材として注目を集める素材の一つでもあります。

エアドライ製法の「Ziwi Peak(ジウィピーク)」

ニュージーランド原産のペットフード「Ziwi Peak(ジウィピーク)」のキャットフードのラインナップには「ベニソン」が展開されています。ニュージーランドは食の安全に対しても世界的にも注目される国ですが、このジウィピークのベニソンも、ニュージーランドの恵まれた大地で自然放牧で育てられた、非常に新鮮で安心な動物性タンパク源となっています。

正直な所、ジウィピークは非常に高価なキャットフードではありますが、その原材料を確認してみると、
・ベニソン生肉
・ベニソンハート生肉(心臓)
・ベニソントライプ生肉(胃)
・ベニソンラング生肉(肺)
・ベニソンレバー生肉(肝臓)
・ベニソンキドニー生肉(腎臓)
と、ベニソンの余すところなくしっかりと使用されたキャットフードであることがわかります。この高配合を見ると、値段相当だなと感じるはずです。なにせ、そのままのベニソンを食べているに等しい配合ですからね。

また、ジウィピークの最大の特徴となるのが「エアドライ製法」です。キャットフード自体は一般的なキブル(粒)ではなく、肉を小さくスライスしたような形状。ジウィピーク独自のエアドライ製法は、原材料に含まれる栄養素を破壊しないため、じっくりと水分を除去し、乾燥させます。栄養も凝縮されているため、一般的なキャットフードの給餌量に対し、ジウィピークは約3分の1の給餌量で栄養をまかなうことができます。

また、フリーズドライのような状態ですので、水分に対して素早く反応します。そのため、消化にも良いキャットフードになっているので、胃腸の弱い猫にもオススメのキャットフードです。その分、水分は持って行かれますので、しっかりと水分補給をさせましょうね!

【ジウィピーク キャットフード ベニソン】
ベニソン生肉(56%以上)、ベニソンハート生肉、ベニソントライプ生肉、ベニソンラング生肉、ベニソンレバー生肉、ベニソンキドニー生肉(34%以上)、ニュージーランド緑イ貝(3%以上)、レシチン、イヌリン(チコリ由来)、乾燥海草、ビタミン: ビタミンD3 サプリメント、ビタミンEサプリメント、リボフラビン、d-パントテン酸カルシウム、ニコチン酸、塩酸カルシウム、葉酸、ビタミンB12サプリメント、キレートミネラル: 鉄アミノ酸複合体、銅アミノ酸複合体、マンガンアミノ酸複合体、亜鉛アミノ酸複合体、亜セレン酸ナトリウム、重炭酸カリウム、DLメチオニン、タウリン、酸化防止剤(天然ミックストコフェロール/ビタミンE)

ベニソン缶なら「Zealandia(ジーランディア)」

こちらもニュージーランド原産のペットフードメーカー「Zealandia(ジーランディア)」からは、ベニソン缶をご紹介してみたいと思います。

ジウィピーク同様、ジーランディアのフードもニュージーランドでのびのびと育ったベニソンが主原料となっており、自然放牧で育てられたストレスフリーの状態だと、肉のph血も下がるのだそう。その結果、より柔らかい肉になるんだそうです。

ジウィピークも試してみたいけど、先にベニソンが大丈夫か一応確かめたい!と思った際には、ジーランディアのベニソン缶が利用し易いでしょう。原材料も半分以上がベニソンで構成されており、アンチエイジング効果にも期待の持てる「コエンザイムQ10」も配合されています。

【ジーランディア キャット ベニソン缶】
鹿肉【55%】、グリーントライプ【32%】、グリンピース/パンプキン/ニンジン【5.6%】、ホキフィッシュオイル、増粘安定剤(カラギナン、ピロリン酸四ナトリウム、グァーガム、キサンタンガム、カシア)、ビタミン類(A、D3)、有機キレートミネラル類(亜鉛、鉄、銅、マンガン、ヨウ素、セレン)、緑イ貝、タウリン、コエンザイムQ10

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まとめ

ドッグフードではベニソンが原材料となっている製品も多く見られるようになってきましたが、キャットフードに関してはまだまだこれからと言った感じですね。動物性タンパク源としては非常に優秀な素材でもありますので、これから徐々に増えていくような気がします。アレルギー持ちの猫はもちろん、ちょっと肥満傾向で偏食がちな猫にもオススメのベニソン。これから切り替えて始めてみませんか?

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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