「NOW FRESH」とパッケージに大きく書かれたキャットフード。少々、価格も高いキャットフードではありますが、内容は非常に安心のおけるキャットフードで、キャットフードのランクとしてもハイクラスの物です。

スポンサーリンク

「NOW FRESH(ナウフレッシュ)」


パッケージに「NOW」という大きな文字が入っているキャットフードを見たことがあるでしょうか。カナダ原産の「NOW FRESH(ナウ フレッシュ)」は、新鮮な原材料、グレインフリー、副産物不使用、合成添加物不使用の健康的なキャットフードです。

ナウフレッシュは決して安いキャットフードではありませんが、その原材料や配合を見ると非常に安心のおけるキャットフードでもありますので、これくらいの金額は仕方がないかなという感じでしょうか。ランク的にはハイクラスのキャットフードにあたるでしょう。

原産地のわかる新鮮な素材

このランクになるとミートファーストは当たり前。また、使用される肉類も4Dミートが疑われるような「副産物」や「ミールミート」も当然使用されません。原産地のわかる新鮮な素材のみが使用されますので、飼い主さんも安心して与えることができるでしょう。

そして、原産地と言えば嫌煙されるのが「中国産」です。人間用の食材でも残念ながらお馴染みとなっていますが、中国産の原料の質の悪さ、管理体制などは世界的にも問題となっている物です。

中国産の原料を含まないものを「チャイナフリー」とも呼ばれておりますが、ナウフレッシュに関しても原材料はチャイナフリーで構成されています。

スポンサードリンク

アレルギーの要因となるもの

近年では猫にも食物アレルギーが多く見られるようになり、特に穀物類に対してアレルギーを持つ猫なども多く見かけるようになりました。

穀物アレルギーを引き起こしているアレルゲンは「小麦グルテン」と呼ばれる成分で、主に「小麦」「トウモロコシ」「大豆」などに小麦グルテンは含まれます。

キャットフードの中にはこの小麦グルテンを含まない「グルテンフリー」のキャットフードもありますが、今回ご紹介するナウフレッシュのように「グレインフリー」のキャットフードも多く存在します。

グレインフリーはグルテンフリーとは異なり、穀物そのものを一切使用していない製品になりますので、穀物アレルギーを持つ猫も安心して食べることができるのです。

タンパク質の含有量に違い

また、穀物自体は猫が消化のしにくい原料であるため、肥満の元となったり、消化不良となるために便秘を引き起こすこともある原材料ではあります。しかし、腹持ちがよいという考え方もできるでしょう。

しかし、穀物自体にも栄養は豊富に含まれており、猫が必要とするタンパク質も含まれます。ただし、穀物に含まれる「植物性タンパク質」と、肉に含まれる「動物性タンパク質」とでは含有量も大きく異なるだけでなく、消化・吸収も大きく変わります。

猫は本来であれば肉食の動物ですので、当然ながら肉を消化するは得意ですが、穀物を消化するのは苦手です。こうした理由から、キャットフードに求められるのは動物性タンパク源の含有量であり、穀物ではないのです。

キャットフードの価格と質

フードメーカーの考え方によっても変わりますが、やはり猫にとって最適なのは動物性タンパク源であり、穀物はあまり必要とはしていないのです。しかし、穀物自体は肉と比較するとコスト減にも繋がる原材料でもあるため、安価なキャットフード等で特に多く含まれる原材料でもあります。

価格の高いキャットフードと、価格の安いキャットフードの原材料を比較するとわかりますが、価格の高いキャットフードは動物性タンパク源の含有量が多く、価格の安いキャットフードは主原料に穀物を使用し、動物性タンパク源は「ミートミール」等として含まれる場合が多いように感じられます。

主原料に動物性タンパク源を使用しているかいないか。この点だけでもキャットフードの価格は大きく変わって来ます。

合成添加物はアレルギーを引き起こすリスクも


穀物の含有量だけでなく、安価なキャットフードでは「着色料」や「保存料」「酸化防止剤」等に合成添加物を多く使用されていることが多いです。

これも、天然の保存料を使用するよりも科学的に作られた合成添加物を使用した方がコスト減に繋がるため、安価なキャットフードに多用されていることが多いと推測されます。

しかし、合成添加物には発がん性が疑われるものがあったり、食物アレルギーを引き起こす事が指摘されている物もあるため、近年では徐々に使用されなくなってきています。

アレルギーを持つ猫の多くは、こうしたキャットフードのせいでアレルギーを引き起こしてしまったのかもしれません。

もちろん、環境的な部分でもアレルギーは引き起こされますが、健康を維持するための毎日の食事から、アレルギーが引き起こされる物質を食べているとは飼い主さんも想像はしなかったかもしれません。

肉食動物の栄養バランス

ナウフレッシュのアダルトキャットの原材料を見てみましょう。

【NOW FRESH グレインフリー アダルトキャット】
ターキー生肉、ポテト粉、エンドウ豆、ポテト、エンドウ豆繊維、乾燥全卵、トマト、キャノラ油(ミックストコフェロールで酸化防止)、フラックスシード、天然香料(チキン由来)、ココナツ油(ミックストコフェロールで酸化防止)、サーモン生肉、ダック生肉、リンゴ、ニンジン、カボチャ、バナナ、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、パパイヤ、パインアップル、グレープフルーツ、レンズ豆、ブロッコリー、ホウレン草、カッテージチーズ、アルファルファスプラウト、アルファルファ、乾燥ケルプ、乾燥チコリ根、マリーゴールド、乾燥ローズマリー、炭酸カルシウム、リン酸、塩化ナトリウム、レシチン、塩化カリウム、DL-メチオニン、タウリン、ビタミン類(ビタミンEサプリメント、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸塩(ビタミンC源)、ナイアシン、イノシトール、ビタミンAサプリメント、硝酸チアミン、d-パントテン酸カルシウム、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、β-カロテン、ビタミンD3サプリメント、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント)、ミネラル類(タンパク質キレート亜鉛、硫酸第一鉄、酸化亜鉛、タンパク質キレート鉄、硫酸銅、タンパク質キレート銅、タンパク質キレートマンガン、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、L-リジン、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵生成物、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵生成物、乾燥アスペルギルス・ニガー発酵生成物、乾燥アスペルギルス・オリザエ発酵生成物、ユッカシジゲラ抽出物、L-カルニチン

肉・野菜・果物が豊富に使用されているのがわかりますね。猫は本来肉食でありますが、消化能力を向上させたり、バランスの良い栄養を維持するためには多種多様なビタミン群が必要となります。

自然界の猫は、こうした栄養を獲物の胃袋を食べることで摂取していました。

これは非常に合理的な方法で、肉食動物の獲物となる草食動物は、植物成分を摂取します。こうして草食動物が食べていた植物成分は、草食動物の体内で消化し始めます。そうして、肉食動物は草食動物を捕食することで、肉だけでなく、消化され始めている植物成分が入った胃袋や腸も食べることで、微量の植物成分を摂取するのです。

ナウフレッシュ アダルトの原材料をチェック

ナウフレッシュには多用な野菜・果物が含まれます。果物類に関しては抗酸化作用の期待できる栄養も多く含まれていますので、アンチエイジング効果や、健康を維持するための免疫力の維持にも良いものです。

中でも「ブルーベリー」「クランベリー」「ラズベリー」「ブラックベリー」と、4種のベリー類を含んでいることも注目です。クランベリーなどは猫の下部尿路疾患に対して予防効果のある食材でもあるので、積極的に摂取したいものです。

動物性タンパク源だけでなく、野菜や果物、ハーブ類などがバランスよく配合され、栄養価はもちろん、愛猫の健康維持にも適した食事をバランスよく配合しているのがナウフレッシュの特徴です。

スポンサードリンク

ナウフレッシュの製法


こうしてたくさんの原材料を含んでいても、一般的なキャットフードを製造する「エクストルーダー製法」では高温の加熱処理や、強力な加圧を加えて成型を行いフードを製造しているため、大半の栄養素も破壊されてしまっています。

多くの栄養は熱に弱いという特徴があり、中でもビタミンCなどは熱によってすぐに破壊されてしまいますので、別にアスコルビン酸として加えたりもしています。

ナウフレッシュでは「SCSB(Slow Cooked in Small Batches)」と呼ばれる、少量ずつ時間をかけ、90℃の低温でじっくりと調理する製法が採用されています。こうして時間をかけて調理されることで、栄養も破壊されにくくなり、より栄養価の高いキャットフードが製造されるのです。

まとめ

ナウフレッシュは原材料も質がよく、上記でも説明したように時間をかけて調理されるキャットフードであるため、やはりどうしてもコストは上がってしまいます。

しかし、多くの安価なキャットフードは疑問に残るような原材料や成分が配合されてしまっているため、ナウフレッシュのように安心のおけるキャットフードが少ないというのが現状です。

高価であっても愛猫の食事の安心には変えられない!という飼い主さんや、(グレインフリーとは書いているものの)どのキャットフードを食べていてもアレルギーのような症状が残るという猫には、こうした純粋に素材の良いキャットフードを与えてみても良いかもしれませんよ。まずは一度、試してみてはいかがでしょうか。

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

スポンサーリンク