国内で見かける犬種には、だいたい同じ犬種が多く、ごくまれに珍しい犬種に出会えますが、世界には700種以上もの種類が存在するんです。全部は紹介できませんが、中でも比較的珍しい犬種にスポットを当てて、紹介して行きたいと思います。
世界には700種以上もの犬種が
犬の祖先がオオカミであるという事は、だいたいの方が周知している事だと思いますが、オオカミの1品種から始まった犬の進化は、今や世界で700品種以上もの亜種が存在していると言われています。中には残念ながら絶滅してしまった品種も存在していますが、現在では、世界の愛犬家団体がこの様々な品種をの「血統」を守るために管理しています。
「ケネルクラブ(愛犬家団体・畜犬団体)」と呼ばれる団体は、世界各所に存在しており、各団体で様々な犬種を管理・認定を行っていますが、それぞれの犬種には血統を守るための「スタンダード(標準となるもの)」が設定されております。このスタンダードに関しては、各団体で考え方の相違などもあり、必ずしも共通ではありません。
日本では、JKC(ジャパンケネルクラブ)と呼ばれる団体が存在し、JKCでは10のグループに分類し、犬種を管理しています。2015年1月の時点では、JKCに登録されている犬種は194犬種に及びます。これは、FCI(国際畜犬連盟)と呼ばれる団体の公認する343犬種の中から登録されており、世界には、国内では見かけることのない犬種も、まだまだいるということがわかりますね。
巨大なモップのような容姿の「コモンドール」
シープドッグ&キャトルドッグ(牧羊犬・牧畜犬)グループは、牧場で羊を追ったり、守ったりして人の仕事を手伝い、人との関わりが深く、また運動神経も優れている犬種です。シェットランドシープドッグやコーギー、ボーダーコリーがこのグループでは有名ですね。
この中でも異彩を放つ犬種が存在します。見たこともある方、もしかしたらいるかもしれませんが、「コモンドール」という犬種をご存知でしょうか。ハンガリー原産のコモンドール、その特徴は何と言っても、モップのような毛と、クマ等と戦ってきた大きな体格が最大の特徴です。体高は最低でも65cm!あまり見かけることはない犬種ですが、何かしらのイベントで見る機会もあるかもしれません。
しわしわの容姿が珍しい「シャーペイ」
主に番犬や警護といった仕事をし、人々の生活を手伝ってきた使途犬のグループ。バーニーズ・マウンテン・ドッグやブルドッグ、ロットワイラー、シュナウザーなど、迫力や勇敢な性格が特徴の犬種が揃うグループでもあります。
このグループで珍しい犬種では、中国原産の「シャーペイ」が挙げられるでしょう。皮膚が垂れ下がっていると言えばブルドッグのイメージも強いですが、ブルドッグの比にならないくらいに皮膚は垂れ下がり、しわしわでたるんだ皮膚をもつシャーペイは、番犬として活躍していた歴史を持つ、非常に珍しい犬種です。
テリアの中でもヨーキーに似た犬種
狩猟犬として活躍し、キツネや穴の中に住む動物等を吠えたり、追いかけたりして、人の狩猟の手伝いをしてきたテリアグループの犬種たち。ジャック・ラッセル・テリアや、ヨークシャテリア、ケアーンテリアなどの犬種が揃います。
テリアには実に様々な犬種が存在しており、意外とどれをとっても珍しいのですが、ぜひ紹介したいのが、見た目がほとんどヨークシャテリアにそっくりな「オーストラリアン・シルキー・テリア」です。
正直、前から歩いてきても、2品種の区別をするのが難しい位に似ているのですが、それもそのはず、祖先にはヨークシャテリアの血も流れる、オーストラリア原産の非常に美しい犬です。
ほぼ?無毛の愛玩犬
シーズーやチワワ、パピヨン、プードルなど、日本でもおなじみの犬種が名前を連ねている、コンパニオンドッグとも呼ばれるこのグループ。このグループの犬種は、人間の仕事を手伝ってきたというよりは、人間によりそい、癒やしやシンボルとして活躍してきた犬種といえます。
この中で珍しい犬種では、たまに見かけることもある「チャイニーズ・クレステッド・ドッグ」です。中国原産のこの犬種は、全身が「スムース=無毛」の犬種で、足先や耳周りなど一部に被毛が生えています。また、特徴的なのが、とさかのように頭頂部に生えている被毛が印象的な、珍しい容姿の犬種です。
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犬の中で最大の大きさを誇る犬
「サイトハウンド」とも呼ばれる犬種は、視覚と走力に優れており、獲物を追いかけて捕獲することで人と関わってきました。日本でも「ルアーコーシング」といったドッグスポーツで、ウィペットやサルーキ、ボルゾイといった犬種が活躍しています。
このサイトハウンドグループの中でも、比較的珍しい犬種と言えば「アイリッシュウルフハウンド」ではないでしょうか。アイルランド原産のアイリッシュウルフハウンドの、最大の特徴でもある80cm以上にも及ぶ体高は、巨大な犬で知られるグレートデンよりも大きく、犬の中で最大の大きさを誇っています。
まとめ
世界にはまだまだ珍しい犬種がたくさんいます。日本国内では、ペットショップなどに並ぶ犬種以外は、あまり知る機会もないかもしれませんね。しかし、散歩中やドッグランなど、意外と珍しい犬種がいることもあるんです。もしや・・と思った時には、そっと飼い主さんに聞いてみてはどうでしょう。珍しい犬種だけに、知っている方がいれば、飼い主さんも喜んでくれるかもしれませんよ?
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