うさぎ用のサプリメントもたくさんの種類があり、どのサプリメントが良いのか、どのサプリメントが必要なのかと迷うことでしょう。しかし、その前に本当にサプリメントが必要な状況なのか、そのサプリメントがどんな内容なのかを理解しているでしょうか。
うさぎの寿命について
うさぎをペットとして飼育する家庭も増加していき、様々なうさぎ用品の需要も上がってきています。それに伴い、うさぎ用品の質も上がっていっており、うさぎにとってより良い商品が増加していっているように思います。
飼い主さんであれば、できるだけ飼っているうさぎに長生きして欲しいと願うと思いますが、うさぎの寿命はおおよそ7〜8歳、中には10歳を越えるうさぎも珍しくなくなってきました。
一昔前は、うさぎの寿命も5〜6年と言われていた時もありましたが、これも生活環境が良くなってきたことや、フード等の質も上がってきているためでしょう。
野生下のうさぎの寿命は3年程と言われていることを考えると、ペットとして飼育されるうさぎの寿命が非常に長いことがわかりますね。うさぎも長い年月を一緒に飼い主と過ごすことができるようになってきた、だからこそ、うさぎもペットとして飼育される事が増えてきているのだと思います。
必要なサプリメント、不必要なサプリメント
フードの質も良くなってきていると言いましたが、具体的にはより質の良い牧草が使われた物や、乳酸菌配合のもの、グルコサミン等のサプリメントが配合されているものなど、各社それぞれに特徴があり、また、うさぎにより良いフードが研究されているものがほとんどです。
その中で、サプリメントも別に販売されていますが、フードにも配合されているのにサプリメントが必要なの?という声も聞かれます。
サプリメントは、うさぎが体調を崩していたり、病後の健康な体を維持するために必要とする場合、病気にならないような体づくりをするために利用されます。しかし、うさぎにとって必要な栄養素を理解していなければ、栄養過多になったり、与え続けていても効果が発揮されない事もあるのです。
病後のケアとして必要なサプリメント
うさぎに必要な栄養素、足りていない栄養素を理解しておけば、いざという時にうさぎの体調に異変が現れた場合や、病後のケアなどにもすぐに対応することができるでしょう。うさぎの健康状態によっては、サプリメントを必要としない場合もあります。
大事なのは、うさぎに不必要なサプリメントは与えないこと、現状で与えても問題のないサプリメントを与えること。意味のないサプリメントは逆効果を与えることもありますので、サプリメントの内容、与えて良い栄養素を理解することが重要になります。
なんとなく健康になりそうだからと、安易にサプリメントを与えるのはおすすめできません。あくまでもサプリメントは栄養を補うものとして利用するか、日頃の食事で摂取できない、必要な栄養を与える際に利用するようにしましょう。
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サプリメントの種類
うさぎ用に販売されているサプリメントには、いくつかの種類があります。胃腸の状態を向上させるもの、免疫力を高めるもの、皮膚や毛艶を向上させるもの、病後の体調を支えるもの等が挙げられます。
この中でも、うさぎの体に多く現れる問題が胃腸の問題です。うさぎは常に牧草を食べ、食物繊維を多く摂取しなければいけない動物です。ところが、あまり牧草を食べないうさぎや、フードばかりを食べるうさぎもいます。こうした状況であれば、うさぎの胃腸に問題が生じるのは時間の問題です。
まずはサプリメントを与える前に、しっかりとした食生活、牧草を食べなければ、好みの牧草を見つけてあげる、フードだけの生活を避けるなどの対策が必要になります。そうしなければ、いくらサプリメントに頼っていても、症状はいたちごっこになってしまいます。まずは適切な対策を取り、それでも状況が変わらなければサプリメントを与えるようにしましょう。
毛球症を予防するサプリメント
うさぎの病気の一つに「毛球症」と呼ばれる症状があります。毛球症はうさぎがグルーミングすることによって無駄毛を飲み込んでしまい、胃腸に毛が溜まってしまう病気です。通常であれば糞とともに排泄されるはずの毛ですが、あまりに飲み込む毛の量が多いと、胃腸に毛がたまり、毛球症を引き起こすのです。
この毛球症を防ぐには、日頃からこまめなブラッシングを行う必要がありますが、それでもどうしても毛は飲み込んでしまいます。そこでおすすめとなるのが「パイナップル」のサプリメントや「パパイヤ」のサプリメントです。
セルロースを配合するサプリメントは、胃腸内の毛の排泄を促し、胃腸を休ませる効果があります。一度毛球症を経験したうさぎは、予防のためにもこうしたサプリメントを与えてみても良いでしょう。
免疫力を向上させるサプリメント
サプリメントの中でも、免疫力を高めるようなサプリメントやミルクに関しては、普段の食生活プラスαとして与えても問題が無いものも多いです。うさぎも病後や、高齢期に入ってくると、次第に体の免疫力も低下していき、様々な病気を引き起こす事も増えてきます。
普段から免疫力を向上させるようなサプリメントを与えることで、病後や老後、こうさぎの時期など、免疫力の下がるシーンに備えることができ、より病気にならないような体を作ることが可能となります。
ただし、ミルクを含めたこうしたサプリメントも、与えすぎには注意が必要です。カロリーなども気にせずに与えていると、今度は肥満を引き起こしてしまう場合もあるからです。あくまでも適切なカロリーを維持し、肥満体質にならないように気を付けましょう。
より健康な体作りのために
サプリメントの与えすぎに限らず、適切な御飯の量やおやつの与え過ぎで肥満になってしまうと、逆に色々な病気を引き起こしてしまうこともあります。これは人間にも同じことが言えますね。
サプリメントを与える場合には、サプリメントだけに頼るのではなく、フードとサプリメントのカロリー量等をしっかりと確認し、うさぎに適切なカロリー量や栄養素、また、しっかりとカロリーを消費するような運動を交えた生活を送らせる事が重要となります。
逆に、サプリメントを使用せずにフードだけで栄養管理が行えるのであれば、それが一番肥満を回避できる方法となるでしょう。栄養管理の計算は大変なものですが、うさぎの健康な体作りのためにも頑張ってみましょう。
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老齢のうさぎはサプリメントの効果に期待
うさぎも老齢期に入ってくると、人間と同じで様々な部分にダメージが出てきます。そのため、通常の食事だけでは十分にケアができなくなってきます。
そんな老齢期のうさぎには、サプリメントの効果が期待できます。ピンポイントで効果を与えるサプリメントも魅力的ですが、あれやこれやとサプリメントを増やすのであれば、一度で様々な効果が期待できるサプリメントがおすすめです。
OXBOWで販売されているナチュラルサイエンス 消化サポートなどは、健康な胃腸の働きを助け、消化を良くしてくれる効果が期待できます。チコリの根やショウガといった成分を配合しており、老齢のうさぎの消化をトータルサポートしてくれます。こうしたサプリメントは、高齢のうさぎの腸内環境を良くし、免疫力を向上させることに繋がるのです。
乳酸菌のサプリメントがおすすめ
サプリメントも沢山の種類がありますが、うさぎに与えるサプリメントとしては、腸内環境を整えてくれる「乳酸菌」のサプリメントが一番安心で、おすすめとなるサプリメントです。
前述の通り、腸内環境を整えることは免疫力の維持や向上にも関わるものです。腸内環境が乱れてしまうと、うさぎも病気がちになったり、元気がなくなると言った様子が見られるようになります。
乳酸菌は一度や二度、うさぎに与えただけでは足りません。あくまでも乳酸菌がうさぎの腸内で増加してきてから、良い働きを発揮するものなのです。そのためには、日頃から乳酸菌のサプリメントを与えていく必要があります。あれやこれやと試すのであれば、乳酸菌のサプリメントで様子を見てみるのもおすすめです。
まとめ
サプリメントも使い方によっては、うさぎに不必要な事もありますが、本当に必要なシーンや、与え方を理解すると、うさぎにとって非常に重要な役割をしてくれることでしょう。そのためには、飼い主がサプリメントの内容をしっかりと理解することも必要ですし、何よりも飼っているうさぎの体調を把握していることが重要になります。
サプリメントは適切な場面で与えるようにし、適切な量と適切な生活を送らせることで、最も効果を上げることが出来ます。そのためには、まずは普段の食生活と生活環境を見直すようにし、うさぎにとって最善の生活環境を整えてあげるようにしましょう。
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