猫のサプリメントについて

愛猫の健康維持のために与えているサプリメント。ただ与えるだけでなく、しっかりと成分量や与え方に気を使っていますか？今回は、サプリメントの種類とサプリメントを与える際に注意したい点について解説していきます。

サプリメントの与え方、意識していますか？

猫の健康維持のために、普段の食事からサプリメントを利用している飼い主さんも多いのではないでしょうか。サプリメントにも病院から処方されたものや病後のケア目的のもの、市販で売られている健康維持を目的としたものなど様々ありますが、いずれもなんとなく与えるのではなく、しっかりと目的を持って、与え方を守るようにしなければ意味がありません。

中でも多く見られるサプリメントが、コンドロイチンやブルーベリーなどのサプリメントでしょうか。中にはおやつなどに成分が含まれている物もありますが、こうした商品も用途としては「おやつ」ですので、サプリメントと思って与えすぎてしまうと、肥満の原因にもなりかねないのです。

しっかりと愛猫へと補いたい成分を明確にして、計画的に与えていかなければ意味がありません。また、製品の成分表などもある程度、理解できるようになり、「このサプリメントを摂取するとどれくらいの成分が摂取できるか」という事も理解するようにしましょう。

注意したいサプリメントの効能

一つ注意しておきたいのは、サプリメントは薬代わりにはならないということです。病気の予後や免疫力を高めるためのサプリメントは存在しますが、あくまでもサプリメントは健康維持をサポートするためのもの。飲み続けているからと安心はできません。

あくまでもサプリメントは、病気に対しての予防策という考え方よりも、より愛猫が健康な毎日を送れるための補助食品として捉えておきましょう。とはいえ、サプリメントは免疫力を高め、病気を引き起こさないための丈夫な体つくりには有効なもの。上手にバランスよく摂取させることで、より病気にならないような強い体作りに期待できるでしょう。

予防と常備を兼ねて毛玉除去を

猫の天敵となる病気・症状に挙げられるのが「毛球症」でしょう。猫がグルーミングすることで飲み込んでしまう毛が、胃腸で停滞してしまい、毛玉となって消化器系に悪影響を及ぼす毛球症ですが、猫に多く見られる病気としても知られています。

予防と考えるのであれば、毎日のブラッシングが効果的ではありますが、猫はそれでもグルーミングを行ってしまいます。そのため、毛球症を発症するリスクは常につきまとってしまうもの。

そこで常備しておきたいのが毛玉除去を目的とした製品です。毛球症を発症した時や、治療のための物と思われがちですが、サプリメントとして普段から摂取できるタイプの製品もあり、毛玉の形成を緩和させる効果があります。日頃からよく咳込んだり、毛球症が気になる場合には、こうしたサプリメントを与えるのも良いかもしれませんよ。

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タウリンを補うサプリメント

猫の必須アミノ酸のひとつ「タウリン」。タウリンは猫が体内で合成することのできないものとして知られていますが、このタウリンもサプリメントで補うことが出来ます。猫の体にタウリンが不足すると、目の働きに異常が生じてくるだけでなく、心臓や肝臓にも悪影響を及ぼすようになります。更には病気も引き起こす事となり、心筋症や網膜萎縮といった病気を引き起こす結果となってしまうのです。

猫に与えるフードや缶詰には、タウリンが含まれていることが多いのですが、なかなか上手にタウリンを摂取することのできない猫には、サプリメント等で摂取させる必要があるでしょう。普段、あまりこうした食事を食べないなど、心配なようであればサプリメントを与えるようにしましょう。

糖質や脂肪を改善するためのサプリメント

人間のサプリメントでも多いですが、脂肪の吸収を抑えたり、糖質の吸収を遅らせるなどのサプリメントがありますが、こうしたサプリメントは血糖値が高くなりがちな猫に与えたり、ダイエット目的で与えたりという形で使用されることがあると思います。

血糖値をコントロールする目的であれば良いと思いますが、ダイエットに関してはどうでしょうか。日頃からおやつを与えすぎていませんか？毎日のご飯のカロリー量は、しっかりと計測していますか？十分な運動は行えていますか？

サプリメントを与える前に、まずはこうした基本的な日常生活の改善が必要になります。日頃の生活環境が乱れていると、いくらサプリメントに頼っていても、サプリメントの効果を得ることは難しくなるでしょう。最低限の環境整備を行い、それでも必要であるようならばサプリメントを与えるようにしましょう。

まとめ

愛猫にサプリメントを与え続けても効果が感じられない場合には、もしかすると他の要因によって、サプリメントを与えている成分に対して悪影響があるのかもしれません。単純に、最近調子が悪そうだからと、その原因だけを改善するためにサプリメントを与えていたのでは、いたちごっこのような状態になっているかもしれません。

愛猫に気になる症状があるのならば、まずはしっかりと原因を追求したり、必要であれば病院へ行って検査を受けるなどして、愛猫に足りていない栄養を補うためにサプリメントを与えるようにしましょう。