老犬や介護を必要とする犬の食事は、食べる体制によっては苦痛の時間になる場合もあります。本来であれば楽しいはずの食事の時間が、食べにくい食器で与えることで、愛犬の体調も左右される事も。今回は介護を考えた食器について考えてみました。

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食事の姿勢、大丈夫?

老犬介護で大事になってくるのが、食事の際の「体勢」です。何気なく食器を地面に置いて食べさせていると思いますが、実はこれ、愛犬の首等に負担のかかる食事の体勢なんです。こうした体勢は、老犬はもちろん、病気や怪我をした愛犬にとっては負担のかかる姿勢になってしまいますが、食事に夢中で、当の本人はガツガツと食べていることでしょう。

また、介護が必要になってくると、このように地面に食器を置くだけではなかなか思うように食事を摂ることも出来なかったり、寝たきりになると地面に食器を置かれるだけでは食事すら摂ることができません。そのため、老齢期に入ると食事の姿勢や食器にもこだわりたいポイントとなるのです。

リッチェル「木製テーブル」

若年から取り入れても良いアイテムが「テーブル」です。リッチェルの「木製テーブル」は、犬が食事を取りやすい高さに合わせたテーブルで、首などに負担をかけずに食事を摂ることのできる食事用のテーブルです。

製品自体は高さ7cmと14cmの2段階に変えることが出来るので、愛犬の体高に合わせて調節することが可能。また、リッチェルの食器を取り入れれば、テーブルに丁度フィットするように作られているので、食器がずれたりする心配もありません。食器1つ分のシングルタイプ、食器を2つ並べられるダブルタイプの2種類があります。

ペティオ「持ち手付食器」

介護グッズが豊富に揃うシリーズ、ペティオの「zuttone」。zuttoneの「老犬介護用 持ち手付食器」は、その名の通り「持ち手」が付いた食器で、愛犬が思うように食べることが出来ない場合に、飼い主さんが食器を持ってサポートしてあげるのに適したアイテムです。また、食器を持ってサポートする際にも、食器の形状が「斜め」に設計されているので、通常の食器のように左右対称の作りになっていません。そのため、正面が低く、奥が高くなっている食器なので、介護が必要な愛犬も食べやすい食器となっているのです。

もちろん、置型の食器としても利用することができます。置く場合にも、裏面には滑り止めが付けられていますので、鼻で押し付けて食器が動いてしまう心配も軽減されます。また、上記の通り、食器も高い部分・低い部分があるので、フードが外に溢れてしまうという事も減らせるかもしれません。

食器自体は固くて丈夫なメラミン樹脂で作られています。介護食はレンジで温める機会も多いですが、耐熱性の素材なので、安心してレンジでチンすることも可能です。また、保温力に関しても他の素材よりも優れているので、すぐにフードが冷めてしまうという心配も軽減されるでしょう。

小型犬・中型犬・大型犬それぞれのサイズ展開がされているので、愛犬に適したサイズの食器を選択することも出来ます。食器が変わると食べなくなるという子も居ますので、食器になれさせるという意味でも、できるだけ高齢を迎える前に食器を取り替えてみても良いかもしれませんね。

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HARIO「チビプレ」

人間用のキッチン用品や雑貨などが揃うブランド「HARIO」。HARIOでは、ペット用品も扱っており、HARIOらしい食器のラインナップが特徴です。

その中でも、「チビプレ」はシリコンで出来た食器で、一見すると陶器の丸型食器のようなアイテムです。フード本体の形は丸型ですが、斜めに作られているので、手前は低く、奥は高くなっているので、食べこぼしも少なく、愛犬も食べやすい構造になっています。

特徴的なのがシリコンで出来た食器という事で、介護を行う上では非常に使用しやすい素材となっています。愛犬が寝ながらでないと食事を取ることが出来ない場合には、シリコンなので簡単に形状を変える事もでき、愛犬の食べやすい食器の形に変えることが出来るんです。

特にレトルト状のフードを与える際には使いやすい食器で、飼い主さんが食器の形状を常に変えてあげることで、愛犬も寝ながらでも綺麗に食べることが出来るでしょう。

HARIO「マルプレ」

HARIOの「マルプレ」は、有田焼で作られた丸型の食器。丸型と言っても斜めに作られているので、低い部分・高い部分があるのでフードが飛び出したりする心配も軽減されます。また、付属されているマットはシリコン製で、食器の下に敷くことで食器もずれないで食べることが出来ます。

介護食などを温める際にも有田焼なので熱湯やレンジでチンしても問題ありません。また、シリコン製の敷きマットを蓋代わりにも使用できるので、温めた物を保温するのに蓋をしたり、ドライフードをふやかす際に蓋をして保温させる時にも便利です。

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まとめ

高齢期になってくると、思わぬ所に注意点が潜んでいるものです。若い頃は全く気にしていなかった高い場所や、ちょっとした段差も、老犬や介護が必要な犬にとっては高いハードルとなることもあります。

楽しいはずの食事の時間も、辛くて我慢しながら食べさせるより、早めにこうした問題に気が付いてあげるようにし、より負担のかからないような食事の時間を過ごすことの出来るようにしていきたいですね。

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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