老犬の介護では、いかにしっかりと食事を与えることができ、1日に必要な栄養素をしっかりと吸収できるかがポイントになってきます。しかし、うまく摂取させることも難しくなるため、介護食に関しては悩みの種となることもあります。

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老犬に必要なエネルギー量とは?

愛犬が介護が必要な状態になってくると、それまで与えていた食事も満足に食べられなくなります。始めはウエットフードやドライフードをふやかして与えていれば、それなりに食べてはくれるようになりますが、だんだんと食事の量も減っていき、本来必要である栄養分を摂取できなくなってきます。

老犬に求められるのは、成長期の必要エネルギーの約8割です。老犬になって食が細くなってくると、この必要量のフードも食べられなくなる時も出てきますので、いかに少量で、かつ高栄養価の物を与えれるかがポイントとなってくるのです。

森乳「ワンちゃんの介護食」

粉末状になった介護食で、愛犬の状態に合わせて介護食を作ることができる森乳の「ワンちゃんの介護食」。噛む力が弱くなっているならば水の量を調整して流動食のような状態にもでき、咀嚼力があるようであれば水の量を減らして噛みやすい大きさや形状に作ることができるので、食事の与え方に困っている場合にも利用し易い製品です。

1食分は、4kgの小型犬であれば、添付されているスプーン(8g)で約7〜8杯(45g)を40〜80mlのぬるま湯で溶かして与えます。これを1日2食とします。製品が350gなので、4kgの小型犬であれば約4日分となります。

原材料には様々な栄養素が盛り込まれており、腸内環境の改善・維持に働きかけるラクトフェリンやビフィズス菌、ミルクオリゴ糖が配合されており、足腰の弱くなっている老犬にも効果的なグルコサミン・コンドロイチンも配合されています。

【森乳 ワンちゃんの介護食(粉末)】
コーン、鶏、米、小麦粉、乳たんぱく、オートミール、トマト、デキストリン、動物性脂肪、ビートパルプ、消化態チキン肝臓粉末、フィッシュミール、卵、イースト、亜麻仁、植物性油脂、動物用ビフィズス生菌、難消化性デキストリン(食物繊維)、 ブドウ糖、ミルクオリゴ糖、チコリー(フラクトオリゴ糖)グルコサミン、コンドロイチン硫酸、レシチン、メチオニン、L-アルギニン、L-シスチン、L-カルニチン、イノシトール、ラクトフェリン、pH調製剤、乳化剤、ビタミン類(A, D, E, K, B1, B2, B6, B12, C, パントテン酸, ナイアシン, 葉酸, β-カロテン, ビオチン, コリン)、ミネラル類(Ca, P, K, Na, Mg, Cu, Fe, Mn, Zn, Co, Se, I)、ユッカ抽出物、ヌクレオチド、香料(バター, ミルククリーム)、 酸化防止剤(トコフェロール, クエン酸, ローズマリーエキス)

デビフ「カロリーエースプラス」

犬用の流動食となるデビフの「カロリーエースプラス」。ウエットフード等も食べられなく、噛む力が無くなってきた愛犬にもオススメなアイテムです。高カロリーな流動食で、総合栄養食としても与えることができ、病中や病後の犬はもちろん、老犬にも使用することができます。

皮膚や被毛にも良いとされるリノール酸が配合されており、液状なので体内の吸収も早く、また消化にも良い低乳糖が使用されていますので、腸内環境の改善や維持にも効果が期待できます。

自力で舐めることができる犬なら問題ありませんが、液状なのでスプーンなどで与えることは難しいため、別途、「シリンジ(注入器)」が必要になるかもしれません。シリンジを使用すれば直接、口の中に入れて流し込むことも出来るので便利ではありますが、喉をつまらせてしまう危険もありますので、しっかりと飲み込むタイミングを確認して与えるようにしましょう。

【デビフ カロリーエースプラス】
調整乳、乳たん白、砂糖、鶏卵、大豆油、増粘多糖類、乳化剤、糖類、アミノ酸類、ミネラル類、ビタミン類

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あると少し安心なアイテム

病中や病後、老犬は暑い夏や、予期せぬ体力の消耗で急に水分が必要になったり、糖分などが必要になったりと言った場面が無くもないです。そんな時に重宝するのが経口補水液です。

パラソルヘルスケアから出されている「ハイドロチャージ」は200ml入りの経口補水液で、熱中症や脱水症といった、水分を急に要するようなシーンで大活躍する製品です。また、同じくパラソルヘルスケアの「エナジーチャージ」は、食欲の減退時などに与えやすい製品で、主原料のブドウ糖が低血糖を防いでくれます。高カロリーな製品ですので、急激な低血糖やカロリー低下時に活躍します。

万が一の場面にこういった製品を冷蔵庫にいれておくようにすると、急な元気の喪失時などで病院へ行く間にも、早めの処置が施せる場合もあるでしょう。価格も300円台と、そんなには高くはありませんので、もしものときに備えておくのがおすすめですよ。

【パラソルヘルスケア ハイドロチャージ】
果糖、かつお節エキス、ブドウ糖、食塩、クエン酸ナトリウム、乳酸、塩化カリウム、香料、 リン酸ナトリウム、硫酸マグネシウム

【パラソルヘルスケア エナジーチャージ】
ブドウ糖、食塩、塩化カリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸、香料

まとめ

いかがでしたでしょうか。介護食にも、手作りのものや紹介したような製品など、様々な与え方があります。手作りである場合には、ある程度の栄養管理に対して知識が必要となりますので、あらかじめカロリーや栄養価について学んでおく必要があるでしょう。一方、紹介したような製品であれば、しっかりとした栄養管理も行えますので、愛犬の介護に対しても苦労は軽減されることでしょう。

老犬はいつ何時、体調が急変するかわかりません。そのためには、事前に必要になりそうな物を揃えておくことが大事になります。本文でも触れたシリンジ等は、食事を与える際にも、サプリメント等を与える際にも非常に利用しやすいものですのでオススメです。

できるだけこうしたアイテムや、簡単に扱える介護食などを利用するようにし、出来る限り介護の苦労を軽減させることが、飼い主さんにも、愛犬にとっても良いことです。できるだけ介護の苦労を減らし、愛犬と過ごす時間や、愛犬に対して他に出来ることに時間を費やすようにしていきましょう!

※内容は2017年3月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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