近年ではチキンやラムなどにアレルギーを持つ犬が増えてきており、主原料に豚肉を使ったフードが増えてきています。豚肉は、疲労回復や夏バテ防止に役立つビタミンB1が多く含まれている優れた食材です。今回は豚肉を使ったドッグフードを紹介しましょう。

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豚肉の栄養素とは

最近では、ドッグフードに使用される食材で見かけることが多くなってきた「豚肉」。チキンやラムなどの肉類で、アレルギーが起きてしまう子には試して欲しい食材です。

豚肉は、ビタミンB群が豊富に含まれていますが、中でも「ビタミンB1」は、牛肉の10倍も多く含まれていると言われています。ビタミンB1には、糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲れの元になる乳酸が体内に溜まるのを防ぐため、疲労回復や夏バテの予防に役立ちます。また、「オレイン酸」や「リノール酸」が豊富なので、動脈硬化を防ぎ、血液の流れを良くする他、皮膚や被毛の健康維持を助ける働きもあるのです。

この他にも、アミノ酸の一つでもある「トリプトファン」が多く含まれていますが、トリプトファンは、精神を落ち着かせたり、不眠や鬱病など心の不安を解消する役割があることでも知られています。

このように、心も体もサポートする成分が豊富な豚肉は、犬にとって優れた栄養源となるでしょう。では、豚肉を使用しているドッグフードは、どんなものがあるのでしょうか。

アカナ「ポーク&バターナッツスクワッシュ」

世界的に高い評価を得ているアカナのドッグフードは、人間用の食材として認定を受けた、地元産の新鮮原材料のみを使用しています。ドッグフードの製造に関しては、外注に出さず、全てカナダの自社キッチンでのみ作るというこだわりっぷりです。もちろん、これだけ原材料にこだわりがあるドッグフードですので、人工保存料や着色料などの合成添加物は一切使用していません。

そのアカナ製品の一つ、「ポーク&バターナッツスクワッシュ」のセールスポイントは、何と言っても肉類の含有量ではないでしょうか。肉の他に内蔵なども含みますが、その含有量は全体の50%にもなります。また、製品名にもある「バターナッツスクワッシュ」とは、地元カナダで採れるカボチャのことで、甘くて栄養価が高く、健康な胃腸を維持する水溶性繊維が豊富に含まれています。

アカナの「ポーク&バターナッツスクワッシュ」は、穀物不使用のドッグフードではありませんが、GI値の低いアルバータ産のスチールオーツという穀類原材料を使用し、炭水化物の量を他社メーカーの約半分に抑えています。アレルギーを起こしやすい米や小麦、トウモロコシなどは使用されていませんので、安心して愛犬に与えることができるでしょう。

プロステージ「ポーク&ライス」

プロステージのペットフードは、愛犬の健康維持をサポートするため、獣医師の指導と協力によって作られた日本原産のプレミアムフードです。アレルギーに配慮して、大豆や小麦、トウモロコシは使用していません。また、免疫力を上げたり、ガンの抑制効果があることで知られる「βグルカン」が含まれていますので、愛犬の健康維持に役立ちます。

さらには、健康な骨の形成の維持に必要な「カルシウム」、整腸作用に役立つ「オリゴ糖」や「乳酸菌」、健やかな皮膚や被毛を保つために「DHA」や「EPA」が配合されています。

ペットフードは、アメリカやヨーロッパなど海外で作られるものが多く、日本原産で作られるドッグフードってあまりないんですよね。「やっぱり国産のドッグフード!」という飼い主さんがいらっしゃったら一度試してみて下さい。しかし、アレルギーに配慮しているのに、原材料に米粉や米糠が使用されているのが気になります。米にアレルギーがある子は控えた方が良いでしょう。

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パーフェクション「ポーク」

パーフェクションのドッグフードは、100%天然素材の原材料を使用しており、その原材料に関しては、全て人間用の食品レベルである「ヒューマングレード」の高品質の素材を使用しています。また、他社のペットフードと比べても消化吸収が90%と高く、必要な栄養をバランス良く摂取することができます。

その他にも、アレルギーを起こしやすいと言われる、小麦や大豆、トウモロコシなどは使用していません。また、ホルモン・抗生物質を使ったような肉類や副産物、遺伝子組み換え作物、合成添加物や着色料などは一切使用しておりません。

そのパーフェクションの製品の一つである「ポーク」は、第一主原料に豚肉が使用され、必要な動物性タンパク質が摂取できるようになっています。次いで、「玄米」が使用されていますが、玄米は、白米と比べても数多くの栄養素と75%以上の食物繊維が含まれている優れた食材です。

パーフェクションのドッグフードは、ヒューマングレイドの原材料を使用し、さらに、原材料を100%表記している安心なドッグフードです。基本的に、ペットフードの原材料は80%まで表記すれば良いとされていますが、原材料に自信があるからこそ、100%表記することができるのでしょうね。
もし、ポークや玄米にアレルギーを持っていない子であれば、お試しする価値があるのではないでしょうか。

さいごに

今回は、ポークを使用したドッグフードをいくつか紹介させて頂きました。
近年では、チキンやビーフ、ラムなどの肉類にアレルギーを抱える子が増えてきています。動物病院で治療するのも良いと思いますが、できれば、副作用があるような抗生物質などを使わずに、日頃食べている食事でアレルギーを改善できたら良いですよね。

※内容は2017年2月時点での情報になります。商品の名称や原材料等の内容は変更している場合があります。

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