ペット保険会社もたくさんの会社が登場していますが、その中の一つ「ペッツベスト少額短期保険株式会社」をご存知でしょうか。ペッツベストの特徴は、保険料の安さに加え、新規加入年齢が16歳までという幅の広さです。

では、ペッツベストの補償内容や保険料について見てみましょう。

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ペッツベストとは?


「ペッツベスト少額短期保険株式会社」は、実は1981年のアメリカで誕生した、獣医師が作ったペット保険なのです。

日本とアメリカとではペット事情も異なりますが、実際のところ日本のペット事情は、アメリカに遠く及びません。日本はペット先進国からもまだまだ遅れを取っている現状ですが、ペッツベストのペット保険は、日本で誕生したペット保険と比較しても、良い意味でやや勝手が違う部分もあります。

その大きな特徴となるのは加入年齢と、保険料、補償範囲といったところです。多くのペット保険会社が誕生していますが、獣医師が作ったペット保険という事もあり、他では補償されないケースであっても、補償対象となる病気・状態もあります。

「医療保険」と「傷害保険」

ペッツベストの保険は2種類の「医療保険」、もしくは1種類の「傷害保険」から選択することとなります。

他のペット保険では「通院・入院・手術」と「手術のみ」といった補償内容から選択するものが多いですが、ペッツベストの医療保険に関しては「通院・入院・手術」のみの補償内容になりますので、プランを選ぶ際もシンプルでわかりやすいかもしれません。

医療保険のプランは「BASIC(ベーシックプラン)」と「FIRST(ファーストプラン)」の2種類から選択、また、いずれも保険金の支払割合が80%となっている点もわかりやすいかもしれません。

大きな違いとなるのが保険金額で、ベーシックプランは年間50万円までの保険金額となっていますが、ファーストプランは100万円までの保険金額となっていますので、ベーシックプランよりもしっかりと補償を受けることが出来ます。

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ベーシックプランの特徴は?

ベーシックプランは1つの傷病に対して25万円までが補償され、免責金額は2万円となっていますので、どちらかというと病気やケガに対しての保険と考えたほうが良いかもしれません。

免責金額とは、実際に保険を利用する際に自己負担となる金額のことで、例えば10万円の治療費が発生した場合、2万円が自己負担、8万円が保険金から支払われる形となります。一方、治療費が2万円に満たない場合には保険金の支払対象となりませんので注意が必要です。

また、1つの病気で30万円の治療費が発生しても、補償は25万円までとなりますので、高額な治療に対しては少々、力不足な所もあります。

ファーストプランは補償内容が充実している分、保険料もベーシックプランよりも高いですので、ベーシックプランは最低限の保険料で、大きな病気に備える保険と考えたほうが良いでしょう。

ファーストプランの特徴は?

ファーストプランは1つの傷病に対する保険金額が50万円まで、免責金額は7,500円となっており、ベーシックプランよりも補償が手厚く、より利用しやすい保険内容となっています。

前述の通り、ペッツベストの保険は免責金額を除く80%の医療費が補償され、1日の限度額も保険金額内であれば上限はありません。保険料の安さよりも、日頃から通院や手術のリスクに備えておきたいという方には、ファーストプランがおすすめとなるでしょう。

1つの傷病で50万を超える病気というのは、そうそうある事ではありません。50万を超える病気は大病ではありますので、場合によっては100万円近い場合もあるでしょう。ただし、少額短期保険会社となるとだいたいは50万円を限度としているケースが多いので、特別少ない金額というわけではありません。

突然のケガに備える「アクシデントプラン」


ペッツベストのペット保険は2種類の医療保険がメインとなりますが、もうひとつ、傷害保険として「アクシデントプラン」というプランが存在します。

アクシデントプランは、万が一のケガに備えることの出来るプランで、保険金の支払割合は他のプランと同じく80%(免責金額を除く)、1回の事故に対する補償額は最大25万円、1年あたりの保険金額は50万円まで、免責金額は7,500円という内容。

ベーシックプランとファーストプランの特徴を所々抜いたようなプランとなりますが、基本的には免責金額が低く、補償額としてはベーシックプランと同じになりますが、アクシデントプランは「ケガ」に対しての保険となりますので、特定の疾病や妊娠・出産を原因とした疾病に対しては補償外となる保険です。

ペッツベストの保険料は?

ペッツベストの保険料について見てみましょう。例として、犬種はチワワで、加入年齢が2歳と15歳の保険料で比較してみましょう。ペッツベストの保険料は、AグループからDグループまでに犬種が分けられ、それぞれ保険料が変わります。チワワに関してはAグループに該当します。

【チワワ 2歳 】
ファーストプラン:月払 3,380円(年払 38,670円)
ベーシックプラン:月払 1,990円(年払 22,480円)

【チワワ 15歳】
ファーストプラン:月払 4,880円(年払 55,820円)
ベーシックプラン:月払 2,870円(年払 32,760円)

このように、保険料としては他のペット保険よりも割安な保険料となっています。2歳の時点では、他のペット保険のほうが安い場合もありますが、高齢になった頃の保険料と比べてみましょう。恐らく、ペッツベストの方が圧倒的に保険料が上がっていないはずです。

ペッツベストの評価は?

ペッツベストの評価として、多く見られるのが前項でも触れた「保険料の上がり方が緩い」という点です。

ペット保険は幼犬の頃に加入するケースが多いですが、更新するにつれて保険料がどんどんと上昇、始めは1000円を切る程の保険料も、高齢になると5000円近い保険料になる保険会社も存在します。

こうした点で、ペッツベストの保険料は保険料の上昇率が緩め。継続して加入する際にも安心な保険料となっていますので、評価としても高めです。せっかく加入したペット保険ですので、出来れば継続して保険会社を変えたくないというのが本音かもしれませんが、補償内容もそこそこに、保険料は安く抑えることも出来るので、ペッツベストはおすすめのペット保険と言えそうです。

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プロ目線から見たペッツベスト


ペッツベストの保険の最大の特徴とも言えるのが、16歳まで加入できるという、新規加入年齢の高さです。反面、更新の年齢も16歳11ヶ月までとなりますが、他のペット保険でもここまで高年齢で新規加入できるペット保険はありません。

ペット保険に加入しなければと感じ始めるのは、愛犬が子犬の頃と、愛犬が高齢を迎えてからではないでしょうか。それまで元気に走り回っていた愛犬も、気がつくと寝る時間が増えていたりして、急に心配になって保険に加入したいと思ったものの、7歳で新規加入を締め切る保険もありますので、時すでに遅しというケースも少なくありません。

ペッツベストの保険であれば、16歳まで加入できるので、こうしたケースでも安心して保険加入出来るだけでなく、保険料も比較的安いので、最低限の保険料でしっかりと愛犬の健康を補償することが出来るでしょう。

まとめ

主にペッツベストの保険料と補償内容、加入年齢について解説してきましたが、ペッツベストの特徴は他のペット保険と比較していくとよく分かるでしょう。保険料の安さももちろんですが、更新時の保険料の低さは、他には真似できない保険料です。

また、保険料が安いからと言って補償内容がしっかりしていないわけではなく、必要最低限の補償内容となっていますので、極端に大きな病気を発症しなければ、十分に賄うことが可能な補償内容となっています。

全く補償が無いのと、少しでも補償があるのとでは、月々2〜3000円かかってでも補償があったほうが良いのではないでしょうか。内容としても特に問題なく、保険料も続けやすい保険料ですので、ペッツベストは他よりもおすすめなペット保険会社かもしれません。

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