日清ペットフードでは様々なキャットフードがラインナップされており、国産素材にこだわったシリーズや、様々な味を楽しめるキャットフードなど、ラインナップも充実しています。今回は日清ペットフードのキャットフードについて調べてみましょう。

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日清ペットフードのキャットフード

日清と言えば、人間用の小麦粉等でもお馴染みの日清製粉ですが、この日清製粉のペット事業を展開しているのが「日清ペットフード株式会社」です。日清ペットフードでは、得意の小麦粉等を利用しつつ、ドッグフードやキャットフードを展開しており、国産にこだわった製品づくりがなされています。そんな日清ペットフードのキャットフードについて、いくつか製品を挙げて調べてみました。

看板商品「jpスタイル」について

日清ペットフードの看板商品でもある「jpスタイル」シリーズ。中でも「jpスタイル ゴールド」は、通常のjpスタイルよりも内容が向上し、ペット専門店でしか手に入れることができないというプロ商材。猫に多く見られる「下部尿路疾患」に配慮した内容で、抗酸化作用の期待できる「コエンザイムQ10 」も配合されています。では原材料を見てみましょう。

【日清ペットフード jpスタイル ゴールド 和の究み 1〜6歳までの成猫用 原材料】
小麦全粒粉/チキンミール/でんぷん/削り節ミール/ビーフオイル/馬鈴薯たんぱく/コーングルテンミール/ビートパルプ/ホミニーフィード/中白糠/粉末セルロース/フィッシュパウダー/フィッシュオイル/小麦粉/オリゴ糖/β-グルカン/ユッカ抽出物/有胞子性乳酸菌/CoQ10/ミネラル類(カルシウム/リン/カリウム/ナトリウム/塩素/鉄/銅/マンガン/亜鉛/ヨウ素)/フマル酸/アミノ酸類(メチオニン/タウリン)/ビタミン類(A/D/E/K/B1/B2/B6/パントテン酸/ナイアシン/葉酸/コリン)/酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

日清ペットフードならではの、第一主原料に「小麦全粒粉」が使用されています。まず気になるのが穀物類が第一主原料となっているため、穀物アレルギーを持つ猫は食べることができません。また、小麦全粒粉だけでなく、穀物類は猫が消化しにくい原料でもあります。

無駄な添加物等は含まれておりませんが、穀物類が多く見られること、◯◯ミールといった類の肉類が多いため、満足な栄養価が期待できないのではという懸念があります。これではせっかくの「コエンザイムQ10」もおまけ程度の効能しか期待できないでしょう。

「5つの味」シリーズの内容は

キャラットの「5つの味」シリーズからは、「楽しみたい成猫用 海の幸・お肉プラス」を取り上げてみたいと思います。5つの味シリーズは、その名の通り5つの味が楽しめるキャットフードで、味別に5パックが個別に入ったキャットフード。楽しみたい成猫用では「かつお味」「まぐろ味」「チキン味」「ビーフ味」「白身魚味」の5フレーバーを楽しむことができます。

比較的、安価なキャットフードながら、「着色料」「香料」などの食品添加物は使用せずに作られておりますので、愛猫にも安心して与えることができそうです。ではその原材料について見てみましょう。

【キャラット 5つの味 楽しみたい成猫用 海の幸・お肉プラス 原材料】
穀類(とうもろこし/小麦粉/コーングルテンミール/ホミニーフィード/中白糠)/肉類(ミートミール/チキンミール/ビーフパウダー/チキンレバーパウダー)/油脂類(動物性油脂/フィッシュオイル)/魚介類(フィッシュミール/フィッシュパウダー/まぐろパウダー/かつおパウダー/白身魚パウダー、等)/大豆ミール/ビートパルプ/セルロース粉末/オリゴ糖/野菜類(キャベツパウダー/にんじんパウダー/ほうれん草パウダー/かぼちゃパウダー)/ミネラル類(カルシウム/リン/カリウム/ナトリウム/塩素/鉄/銅/マンガン/亜鉛/ヨウ素)/アミノ酸類(メチオニン/タウリン)/ビタミン類(A/D/E/K/B1/B2/B6/パントテン酸/ナイアシン/葉酸/コリン)/酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

添加物は使用されていませんが、安価なキャットフードであるために第一主原料には穀物類が配合されております。猫は肉食の動物であるため、穀物類を消化するのは苦手です。そのため、第一主原料に穀物が配合されているキャットフードは消化不良の原因となるものです。

5つのフレーバーを楽しめるのは猫にとっても嬉しいことですが、猫にとってより栄養価の高いキャットフードであれば、より愛猫に与えたいと思えるようなキャットフードになったと思うので、少々残念な内容ではあります。とはいえ、安価なキャットフードながら添加物を使用していないのは好印象です。

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「懐石zeppin」の内容は

日清ペットフードのキャットフードの中でも、高級感のあるシリーズとして展開されている「懐石zeppin」シリーズ。原材料を見てみたところ、国内フードにありがちな添加物の使用がされているキャットフードと言うことがわかりました。

【日清ペットフード 懐石zeppin 薫り高い本枯れ節添え 原材料】
穀類(とうもろこし/中白糠/コーングルテンミール/小麦粉/ホミニーフィード)/魚介類(フィッシュミール/かつお枯れ節削り/フィッシュパウダー/まぐろ節)/肉類(ミートミール/チキンミール)/動物性油脂/大豆ミール/オリゴ糖/野菜類(キャベツパウダー/にんじんパウダー/ほうれん草パウダー/かぼちゃパウダー)/ミネラル類(カルシウム/リン/カリウム/ナトリウム/塩素/鉄/銅/マンガン/亜鉛/ヨウ素)/ビタミン類(A/D/E/K/B1/B2/B6/パントテン酸/ナイアシン/葉酸/コリン)/アミノ酸類(メチオニン/タウリン)/食用黄色5号食用赤色3号食用黄色4号食用青色1号食用赤色102号/酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

赤字で記した部分が食品添加物になりますが、着色料は発がん性やアレルギーを引き起こす要因として指摘されています。日本では食用に利用する際に、規定量を守れば問題は無いとしていますが、多くのフードは着色料の使用を止めているのも事実です。猫にとっては色が付いていても、味わうにあたっては何の関係もありませんので、できるだけ添加物は避けたいところです。

その他、第一主原料には穀物類、ミートミールや動物性油脂も利用されていることから、国内の一般的な安価なキャットフードであると言えるでしょう。因みに、日本のペットフードに対する考え方は、海外諸国では通用のしないレベルです。

まとめ

着色料が使用されているのは問題外となりますが、その他の製品に関しては可もなく不可もなくといったところでしょうか。価格帯も安いため、国内のペットフードの基準レベルといった印象です。

上を見ればきりはありませんが、もう少し価格が上がれば、第一主原料に「肉類」や「ミートミール」等ではなく「肉」が配合された、猫にとっても栄養価の高いキャットフードに手が届きます。国内のキャットフードもそろそろ、コスト重視の方針から栄養重視のキャットフードを手がけて貰いたいですね。日清ペットフード等が本気になれば、よいフードが出来ると思うのですが、日本のペットに対する考え方が変わらなければ、企業も変わらないのかもしれませんね。

※内容は2017年4月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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