モルモットの身体に良い食事を、しっかりと与えることができていますか?なんとなく与えているフードや牧草にも、しっかりとした意味があります。また、モルモットの身体に良い食材・必要な成分を知ることで、よりよい食事を与えることができるでしょう。

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ビタミンCが作れません

モルモットの体に良い食事を考える際に、意識しておきたいのがビタミンCを含む食べ物の存在です。モルモットの体は、ビタミンCを作ることができません。そのため、ビタミンCを食事から摂取させないと「ビタミンC欠乏症」を引き起こしてしまいます。ビタミンC欠乏症を発症すると、毛艶や食欲が落ちるだけではなく、後ろ足を引きずって歩いたり、骨の形に異常をきたしたりもします。

このように、ビタミンC欠乏症を防ぐために、食事からビタミンCを摂取する必要がありますが、一般に売られているモルモットのフードには、ビタミンCが予め配合されているものがほとんどです。主食としてモルモットフードを食べることで、最低限のビタミンCは確保できますが、+αでビタミンCを摂取させることも必要となります。

フードやサプリメントも食べない場合に

前述のとおり、モルモットはビタミンCを生成できないために、ペレットやサプリメントなどからビタミンCを摂取する必要がありますが、なかなか思うように食べてくれない、グルメなモルモットもいます。
また、ビタミンCを水に溶かして飲ませるという方法もありますが、モルモットがこの溶かした水を嫌がってしまっては、思うように摂取させることができません。

こうした時の為に、野菜や果物からビタミンCを摂取できる食材を知っておくと、非常に役立つのです。モルモットの食べるものは、どうしてもビタミンCが含まれる物が選ばれますが、他にも必要なカロリーや栄養素もありますので、バランスの良い食事を心がけるようにします。それでは、モルモットに適した野菜や果物を見てみましょう。

ビタミンC豊富な「小松菜」

野菜の中でも「小松菜」はビタミンCを多く含む野菜で、ビスケット状のおやつも市販で売られていますが、様子を見て、少量ずつならば生野菜として与えても大丈夫でしょう。
生野菜は水分量が高いために、便が緩くなりがちです。実際に与える際には、一気にあげるのではなく、葉の半分程度を目安にし、与えた翌日までに便が安定しているようであれば、問題はないでしょう。

1点注意しなければいけないことは、小松菜はカルシウムも豊富で、牛乳にも勝る含有量を誇ります。それゆえ、「尿結石」などを患っているモルモットには不向きのおやつといえるでしょう。

小松菜の他にも「パセリ」もビタミンCが豊富に含まれています。パセリも水分量が豊富なので、様子を見ながら与えるようにしましょう。

他の生野菜も好んで食べます

「レタス」や「キャベツ」「ブロッコリー」といった野菜も、モルモットは大好きです。好んで食べることはしますが、小松菜などから比べるとビタミンC量は少なく、水分量の方が多めなので、これらの野菜を与える際も、様子を見ながらの方が良いでしょう。

ただし、牧草等を全然食べない場合には、積極的にこういった野菜を与えることが必要になるでしょう。牧草などを食べる時に、モルモットは歯ですりつぶすように食べます。このすりつぶす食べ方が、歯の伸び続けるモルモットには、歯の伸びすぎを防止する効果を得ています。

体の栄養だけではなく、こうした体のケア・予防も目的としています。食べなければ生きていけませんが、歯が伸びきってしまっていても、食べ物が食べられなくなるために、生きていけません。それだけ、たべるという行為は大事なことなのです。

モルモットの身体に良い果物とは

果物にもビタミンCが豊富な食材があります。代表的なのは「いちご」です。そのままでは水分量が多すぎる為、ドライフルーツになったいちごのおやつもありますので、試してみるのも良いかもしれません。この他、「パパイヤ」もビタミンCが豊富。このパパイヤも、小動物のおやつとして販売されています。

しかし、果物は栄養と同時に糖分も多いので、与えすぎには注意するようにしましょう。毎日のように摂取することで、肥満体型になってしまい、肥満になることで様々な疾患を抱える原因となります。

かわいいモルモットに、おやつをたくさんあげたい気持ちもわかりますが、かわいいモルモットの健康を考え、そこはグッとこらえて、野菜などをおやつにするようにし、果物はたまにあげるというスタイルにしましょう。

生の果物は少量で

上記にあげた果物の他にも、「バナナ」や「パイナップル」、「リンゴ」「キウイ」といった果物も喜んで食べます。種などを除けば、身体にも良い成分が含まれてはいますが、生の果物は非常に水分量が多くなっています。

ドライフルーツにして与えるのが一番望ましいのですが、生の状態で与える場合には、少量を与えるようにし、お腹を壊さない程度の量を見極めるようにしましょう。

まとめ

この他、牧草の与え方にも注意が必要です。様々な牧草がありますが、牧草をなかなか食べてくれない等の理由が特に無ければ、ベビー期には「アルファルファ」を、半年過ぎのアダルト期には「チモシー」を与えることが基本となるでしょう。

牧草の基本となる「チモシー」は、牧草の中でも一番カロリーバランスが整っている、日常使いに適した牧草です。アダルト期のモルモットに最適な牧草で、食用や床材にも使用されます。また、モルモットフードの主原料としても利用される牧草です。モルモットにとって牧草は非常に重要な食事のひとつ。しっかりと牧草の管理を心がけるようにしましょう。

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