ペットフードの製造では珍しい、オーブンでじっくり焼いて調理して作るドッグフードがあるのって知っていましたか?今回は、オーブンベイク製法で作るドッグフード、「ロータス」のペットフードについて解説していきましょう。

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ロータス独自の「オーブンベイク製法」とは?


ユニークなデザインのパッケージがとても印象的な、ロータスのドッグフードってご存じですか?ペット用品店などでは、他のドッグフードと一緒に店頭に並べられていますが、一見ドッグフードが入っているようなデザインではないので、二度見してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このロータスのドッグフードと言えば、他社のドッグフードの製造法とは違い、原材料を焼いて調理する「オーブンベイク製法」という、手間暇かけた製法を用いているのが特徴的です。

このオーブンベイク製法は、まさに読んで字の如く、みなさんが家のオーブンで調理するように、オーブンで原材料をじっくりゆっくり焼いて、ドッグフードを作っているのです。

一般的な製法「エクストルーダー製法」とは

ドッグフードの製法には、ロータスのオーブンベイク製法のほかに「エクストルーダー製法」と呼ばれる製法があります。一般的に多い製法がエクストルーダー製法になり、大量生産に向いているコスト重視の製法がエクストルーダー製法となります。

エクストルーダー製法はオーブンベイク製法のように「じっくり焼く」という工程はなく、基本的には「粉砕→撹拌→圧縮→加熱→押し出し→乾燥」といった工程になります。圧力を加えつつ加熱をするのがエクストルーダー製法の特徴となり、加熱温度は200℃程度となります。

この際、圧力と加熱が加えられるために殺菌の作用もあるのですが、同時に栄養素も破壊されてしまうために、オーブンベイク製法よりもエクストルーダー製法のほうが栄養素は低いと言われています。

油脂などでコーティング

エクストルーダー製法ではこうして栄養素も破壊されてしまうため、工程の中に栄養素を足していく場合もあるようです。全てのドッグフードに言えることではありませんが、こうして栄養素を足しておかなければ、ほとんどの栄養素が崩れてしまうのでしょう。

また、こうして強力な圧力と加熱が加えられることで、素材本来の旨味も失われてしまいます。乾燥の工程の後には油脂の吹付けが行われ、油脂によって味付けや風味が与えられますが、安価なドッグフードではこの油脂自体にも不安を覚えてしまいます。

また、この工程で酸化防止剤や着色料などの添加物も加えられますが、この合成添加物も愛犬の健康を損なうものとなります。最終的にこうしてコーティングが加えられて、ドッグフードが製造されているのです。

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素材そのものの旨味で勝負

オーブンベイク製法は原材料を焼くことで、高圧・高温に晒されないため、栄養が失われず、体内に吸収されやすくなるという利点があります。また、成分がギュッと凝縮されていますので、給餌量が少なくても、愛犬にとって多くの栄養素を吸収させることができるのでとても効率の良いドッグフードなのです。

さらには、素材そのものの旨みが出ていますので、あえて食い付きを良くするための、香料や脂肪を吹きかける必要がないのも安心です。

製造工程としても時間を要してしまう製法ですので、当然、その分のコストもかかってしまう事になりますが、愛犬の健康のことを考えると少しでも安全な製法で作られているドッグフードを与えたいと思うのが飼い主さんの心情ですね。

ヒューマングレードの原材料


ロータスのドッグフードは、ホルモン剤不使用の肉を始めとして、玄米や野菜や果物に関しても、人間用の食品と同じレベルである「ヒューマングレード」の原材料が使用されており、肉類の副産物などは一切使われていません。

ロータスのドッグフードには、原材料に「●●ミール」が含まれていることが多いのですが、通常では「●●ミール」は、人間が食べないような副産物(例えばチキンで言うと、トサカや羽、爪など)が混入していることが多いので、避けたい食材ではあるのですが、ロータスのドッグフードは先述したように、ヒューマングレードの食材を使用しており、副産物などの肉類は使用していないということから、愛犬に安心して与えることができます。

【ロータス アダルト チキンレシピ 原材料】
チキン、チキンミール、挽き割りライ麦、挽き割り玄米、白身魚、挽き割り大麦、オートミール、エンドウ豆繊維、オイルブレンド[(大豆オイル、オリーブオイル、サーモンオイル、月見草オイル)、酸化防止剤(ミックストコフェロール<天然ビタミンE>、クエン酸)]、乾燥全卵、乾燥ビール酵母、かぼちゃ、りんご、さつまいも、人参、ほうれん草、ブルーベリー、フラックスシード、にんにく、海塩、亜鉛アミノ酸キレート、ビタミンC、グルコサミン、コンドロイチン、鉄アミノ酸キレート、アルドフィルス菌、ラクティス菌、カセイ菌、チコリ根、ユッカ、乾燥ケルプ(海草)、ビタミンE、グレープシードエキス、銅アミノ酸キレート、マンガンアミノ酸キレート、ナイアシン、ナトリウム亜セレン酸塩、カルシウムパントテン酸塩、葉酸、ビタミンA、リボフラビン(ビタミンB2)、カルシウムヨウ素酸塩、ビタミンB12、チアミンモノニレイト(ビタミンB1)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンD3、ローズマリーエキス

グレインフリーではありません

ロータスのドッグフードは、主にアレルギーを起こしやすいと言われる「小麦」や「大豆」「トウモロコシ」は使われていません。

ただし、「ライ麦」や「玄米」「大麦」といった穀物類は含まれているので、「グレインフリー」のドッグフードではありません。

近年では穀物不使用である「グレインフリー」のドッグフードも多くなってきていますが、主にアレルギーを引き起こすと考えられている穀物には、上記に挙げた「トウモロコシ」や「小麦」が挙げられます。

ライ麦や玄米でアレルギーを引き起こすというのはあまり聞かれませんので、同じ穀類であっても、比較的安心の置ける原材料となっています。しかし、犬は本来、穀物類はほんの少量の摂取量でも問題はありません。

穀物類は消化にも時間がかかってしまいますので、できるだけ避けたいところではあります。

その他にもこだわった原材料

ロータスのドッグフードには、合成添加物や着色料などは使用されず、保存料として天然由来成分の「トコフェロール」や「クエン酸」が使用されています。

また、ドッグフードに使用されているオイルは、人間が食する「オリーブオイル」や「サーモンオイル」、「月見草オイル」をブレンドたものが用いられています。このような植物や魚によってとれた油は、犬にとっても消化がしやすく、皮膚や毛並みを整えるのに最適な成分となります。

その他にも、ドッグフードの原材料には珍しい「グレープシードエキス」が配合されていますが、グレープシードエキスは、ビタミンCの20倍もの抗酸化作用があると言われています。老犬にも最適な原材料ですのでおすすめです。

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サプリのような成分も配合


ロータスのドッグフードには、消臭作用のある「ユッカエキス」も配合されています。ユッカエキスは植物のユッカから抽出されたものを配合することで、愛犬の尿や便のアンモニアの量を減少させ、臭いを軽減するのに役立ちます。

さらには、高齢犬用のフードには、ニュージーランドの特定水域で捕れた「緑イ貝」が用いられることで、天然の「グルコサミン」や「コンドロイチン硫酸」を豊富に摂取することができ、老犬の関節や骨の健康維持に効果があります。

サプリメントなどからこれらの成分を摂取することも可能ですが、ドッグフードと一緒に摂取することが可能となるので、まずはロータスを与えてみて、2週間ほど様子を見てみましょう。体質のローテーションはおおよそ2週間ほどが目安となるので、サプリメントをやめて様子を見てみると効果の程がわかるかもしれません。

ロータスのラインナップ

ロータスのドッグフードのラインナップは、大きく分けて、「幼犬用」「成犬用」「高齢犬用」と全年齢に対応しています。

成犬用には、「チキンレシピ」「ラムレシピ」の他にも、低アレルゲンとして知られるダックを使用した「ダックレシピ」、イワシとタラを主原料に用いた「フィッシュレシピ」、最近新たに登場した新鮮なターキーとニシンを使用している「ターキーレシピ」の3種類があり、この3種のレシピに関しては、「グレインフリー(穀物不使用)」なので、アレルギーを起こしやすい子にも安心して与えることができるでしょう。

さいごに

ドッグフードをオーブンで焼いて作るなんて、どんな味になるのでしょうね。口コミでは「食いつきが良い」と書かれているのを多く見かけます。原材料に関しても、人間用の食材と同じレベルという、こだわった食材を使用しているようですので、一度試してみる価値はありそうですね。

また、近年ではアレルギーを起こす犬も増えていますので、穀物類が一切使用されていない「グレインフリー」のドッグフードを与えてみるのも良いかもしれませんね。

グレインフリーで使われているレシピに、「ターキー」や「ダック」がありますが、これらは「チキン」にアレルギーを起こす子でもアレルゲンが異なりますので、安心して与えることができますよ。

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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