愛猫の美しい毛艶を維持するために必要な物は何なのでしょうか。これは、単にブラッシング等で毛艶を良くするだけでは不足しているのです。愛猫の毛艶を維持するには、まずはしっかりとした栄養管理から始めるようにしましょう。

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猫の被毛と栄養バランス

猫は美しい被毛を持つ動物としても知られますが、そんな自慢の被毛もしっかりとケアを行わなければ、本来持っている美しい被毛を維持することが難しかったりもしますね。

被毛のケアと言えばブラッシング等の方法が考えつきますが、実は被毛のケアはブラッシング等の他にも、食事などから摂取する栄養も非常に重要な要素となります。

猫の被毛は、栄養が低下してしまったり偏ったりしてしまうことで、健康な被毛を維持することができなくなり、毛質が細くなってしまったり、輝きが無くなったりと、体の健康が見た目の被毛に直結しているのです。最近、毛艶が悪いなぁと感じている場合には、もしかすると栄養が不足しているのかもしれません。

そのため、猫の美しい被毛を維持するためには、良質な栄養バランスと、ブラッシングなどのケアが重要となってくるのです。

猫は毛づくろいでキレイにしている?


猫は毛づくろい(グルーミング)を行う動物で、常に被毛はある程度キレイに保たれてはいます。しかし、猫が行う毛づくろいは主にホコリや汚れ、ノミや細菌等を落とすために行っている行動で、表面的なケアを行っているだけになります。

また、猫の精神状態によっても毛づくろいを行ないます。単に体が汚れているからといって毛づくろいを頻繁に行うのではなく、落ち着かない環境に置かれた時や、体のどこかに異常が生じていて落ち着かない場合など、その要因も様々ではあります。

うちの猫、頻繁に毛づくろいをしているけど、どこか調子が悪いの?もしくは常に体が痒かったり汚れているの?と疑ってしまいますが、一度、体に不調が無いか、愛猫はリラックスできているかというチェックも行っても良いかもしれませんね。

日頃からブラッシングを心がけましょう

日頃からブラッシングは行っているでしょうか。猫はグルーミングすることで被毛の汚れを落としているというのは前述の通りですが、同時に「毛球症」の心配もしなければなりません。

毛球症は猫がグルーミングした際に飲み込んだ「毛」を吐き出すことが出来ず、お腹に毛が溜まって毛玉になってしまう症状ですが、日頃からブラッシングなどのケアを行なうことで「ムダ毛」をなくすことができるので、毛球症は十分に防ぐことが出来ます。

また、ブラッシングすることで汚れを除去することも出来ますし、被毛の毛艶を維持することにも繋がります。日頃からブラッシングするのとしないのとでは、愛猫の毛艶だけでなく、健康面にも大きな違いが出てくることでしょう。

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毛艶の悪さは体調不良のサインに

日頃からよくグルーミングする子であれば、もしかすると毛球症の可能性もなくはありません。猫草を与えたり、毛球症予防のキャットフードを与えるなどして、考えられる原因を一つずつ潰していく必要があります。

また、毛球症以外にも、体調不良が原因で愛猫の毛艶が落ちていることも考えられます。被毛や皮膚は、猫の体調が崩れたときにすぐに表面的に現れやすい場所でもあります。

特に病気になると食欲が低下してしまうことが多く、それに伴って体に栄養が回らなくなる事で毛艶が落ちるというケースもあります。ブラッシングやシャンプーなど、毛艶を上げるための方法はいくつかありますが、まずは根本的となる愛猫の健康面についても意識するようにしましょう。

体調不良によるストレスも

精神的に不安でグルーミングをしているのであれば、飼育している環境が悪いなどの要因を考えてみましょう。

また、愛猫が落ち着かない要因をじっくりと考えてみましょう。最近なにか変わったことはなかったですか?部屋の配置は変わっていないですか?窓から見る景色が変わりましたか?

このように、猫が落ち着かなくなる要因はたくさん考えられます。原因となるものが分かれば良いですが、思い当たることがなければ病気を疑ってみるのも一つです。

特にこれらの問題ながければ良いですが、被毛のケアを行う場合には、まずは体の内側からしっかりと整えてあげるようにし、ストレスのない、美しい被毛を維持する条件を整わせるようにするという事が重要となることを覚えておきましょう。

キャットフードの質も大事な要素

Three cats at their food bowls

猫の健康的な被毛を維持するためには、上質な食事が何と言っても大事になります。質の良い食事は皮膚や被毛の健康を維持するのにも大事となるのです。イメージとしては体の健康維持と考えてしまいがちですが、皮膚や被毛は猫の体調を表すバロメーターにもなるのです。

こうした栄養は安価なキャットフードで摂取するのは難しいです。その理由としては、本来猫が摂取するべき栄養素が十分では無い事が考えられるためです。

猫は肉食の動物なため、多くの動物性蛋白を必要とします。高品質なキャットフードになると、動物性蛋白質の比率が80%を占めていたりと、キャットフードの内容成分の殆どが動物性蛋白質であったりもします。出来る限り動物性タンパク質の多い食事を心がけ、穀物類などの割合が少なめのものを選ぶのも、毛艶の維持に関係してきます。

餌の原材料によって消化スピードが変わる

ここまで高品質とまではいかなくとも、最近ではある程度の高品質なキャットフードでも、第一主原料に肉類が配合されているのは当たり前といった感じです。一方、安価なキャットフードになると、第一主原料には小麦やトウモロコシといった穀物類が占め、味付け程度に肉類(といってもミールミート等)が使用されているといった感じです。

猫は肉などを消化する能力に長けていますが、食物繊維や穀物類を消化するのは苦手としています。また、穀物類は消化が遅くなるために腹持ちが良いものと考えられがちです。

消化されないまま次々と食べ物を食べていたのでは、消化不良になってもおかしくはありません。愛猫の毛艶を向上させるためには、キャットフードの品質はもちろんですが、いかに消化に良い原材料が使われているか、消化不良を起こさないようなキャットフードを食べていないかというのもポイントとなります。

原材料の表記は確認しましょう

こうした食事を摂っていては、ただ単に満腹感だけを得るような食事になってしまっているため、猫が本来必要とする栄養素も足りず、皮膚や被毛の健康維持も損なわれてしまうのです。

キャットフードのパッケージには色々な宣伝文句が記載されていますが、原材料表記を確認してみれば一目瞭然です。

キャットフードのある程度の栄養や、本来摂取するべき原材料が配合されていなければ、いくら美味しいキャットフードでも意味がありません。猫はそんなに穀物類や食物繊維を必要とする動物ではないのです。

被毛に良い成分が配合されていたところで、根本的な栄養が十分でなければ、猫の皮膚や被毛は健康を維持することができません。そのため、サプリメント等を摂取していても質の悪いキャットフードを食べていては、真に被毛のケアを行えているとは言えないのです。

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毛艶ブラシで仕上げを


このように、愛猫の毛艶を向上させるために内面的な要素を充実させていけば、愛猫の毛艶も数週間後には徐々に美しい状態に戻ることでしょう。1日や2日では毛艶を回復させることが出来ませんが、体内の循環を良いものに変え、ストレスの内容体を維持していれば、よい方向へと回復していくことでしょう。

毛艶が戻ってきたなと感じたら、今度が外見的なケアを行っていきましょう。もちろん、ブラッシングが一番効果的な方法となりますが、毛艶ブラシと呼ばれるラバー素材のブラシ等で、被毛の艶を向上させてみましょう。

仕上げにこうした毛艶ブラシを通すだけで、愛猫の毛艶もより美しいものに変わっていくことでしょう。定期的に利用することで、毛艶を与えますので、1つは用意しておきましょう。

猫の毛艶を維持するために

猫の毛艶を良くするためには、猫が必要としている栄養をしっかりと摂取するようにし、体の内側から健康を維持できるように心がけましょう。しっかりと栄養管理が万全になってから初めて、サプリメントやブラッシングのケアが効果を発揮してくるのです。

体に合わないような食事や、栄養の不足している質の悪いキャットフードを食べ続けながら、サプリメントやブラッシングで毛艶をキープしているようでは、まさにイタチごっこのような状態なのです。

本来、愛猫が必要としている栄養素が足りているようであれば、その毛艶も更に美しいものになるでしょう。まずは、毎日の食生活からしっかりと見直してみるようにしましょう。

※内容は2017年4月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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