最近、ペットショップ等で見かけるようになったキャットフードの「HALO(ハロー)」。ミートファーストの良質なキャットフードのようですが、内容はどんな感じなのでしょうか。今回はハローについて調べてみました。

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「HALO(ハロー)」

1986年に誕生したペットフードブランド「HALO(ハロー)」。元々は創設者の飼っていた猫「スポット」の為に作られたキャットフードが始まりのようです。

スポットは皮膚や胃腸等にトラブルを抱えており、動物病院にかかっても改善されることはなく、ペットフードの原材料について研究を始めるようになります。そして、自分の家で人間用の食材を使用し、作られたフードをスポットに与えると、スポットの症状は良くなっていったのです。

同じペットフードの「YARRAH(ヤラー)」も同じような(ヤラーの場合は犬から始まりましたが)形で研究が始まり、オーガニック素材の重要性に気が付くこととなりましたが、ハローにも同じことが言えそうです。

ハローの場合は「ホリスティックフード」がテーマになっており、原材料はもちろんですが、栄養バランスの取れたフードという事が重要となっています。

ホリスティックフードが安心できるポイントとは


ドッグフードやキャットフードでもよく使われる「ホリスティックフード」というジャンル。そもそも「ホリスティック」とはどのような意味を持つのでしょうか。

ホリスティックとは「局所的」なものではなく「全体的」と言うような意味を指し、「バランスを取る」や「繋がり」と言ったニュアンスを持つ言葉です。フードやサプリメントなどにも使われる言葉ですが、ホリスティックフードというくくりでいくと、全体的にバランスの取れたフードという意味合いになってきます。

前述でも触れた通り、ハローのキャットフードは「栄養バランス」を「全体的にバランス良く」取ったフードということになりますね。ではなぜ、栄養バランスを取ることが、そこまで大切なのでしょうか。

栄養バランスの大切さ

ビタミンは何か集中的に摂取しても、ビタミンのバランスが取れなければ、本来の役割を果すことができません。

多くのビタミンはそれぞれ他のビタミンと協力し合うことで、はじめて自らの役割を果すことができるため、ひとつのビタミンだけを摂取しても期待するほどの効果を発揮することはなく、バランス良くビタミンを摂取する必要があるのです。

また、栄養バランスが取れていなければ、場合によっては「過剰症」や「欠乏症」といった症状を引き起こしてしまうことも。何かが多すぎても、少なすぎても行けないのです。そのためには、飼い主さんがしっかりと栄養バランスを整えて上げる必要があります。

ハローのキャットフードは、偏りがちな栄養バランスに加え、原材料についてもバランスを取った、ホリスティックなフードとなっているのです。

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ハローのキャットフード

ハローのキャットフードのラインナップは、

キトン:1歳未満の猫用、妊娠・授乳中の猫用
アダルト:1歳〜6歳の成猫用
アダルト カロリーオフ:1歳〜の体重管理が必要な成猫用
シニア7+:7歳位〜の高齢猫用
シニア11+:11歳位〜の高齢猫用
シニア15+:14歳位〜の高齢猫用

というラインナップ。また、「キトン」「アダルト」は第一主原料にチキンが使用されており、それ以外のラインナップには第一主原料にサーモンが採用されており、グレインフリーのキャットフードとなっています。

ハローの特徴として、タンパク質には動物性タンパクの他、植物性タンパク質との組み合わせで、良質のアミノ酸をバランス良く含んでいることが挙げられます。また、肉類には「副産物」「ミール」は使用されず、いわゆる4Dミートである心配もありません。

この他、最近では主流となっている合成添加物の使用もされていませんので、発がん性物資の配合・アレルギーを引き起こす物質が配合される心配もありません。酸化防止には「ミックストコフェロール」といった自然由来の成分が使用されます。

ハローの「アダルト」

ハローのアダルトの原材料について見てみましょう。合成添加物等はもちろん使用されていませんね。第一主原料には「チキン生肉」が使用されており、ミートファーストのキャットフードという事で、質の良い栄養を摂取できそうです。

また、動物性タンパクを始めとして、野菜もバランス良く配合されています。これにより抗酸化作用も期待できるほか、クランベリーなどは抗菌作用もあるので感染による尿路結石予防にも配慮されているといえます。

プロバイオティクスと呼ばれる乳酸菌群も配合されているので、胃腸の弱い猫にもやさしいキャットフードであるでしょう。腸の状態は健康のバロメーターにもなりますので、腸の状態を良好に保つため、ビフィズス菌などの乳酸菌も近年では欠かせない成分となっています。

【ハロー アダルト(ヘルシーチキン)】
チキン正肉、全卵、野菜エキス、エンドウ豆プロテイン、エン麦、精白麦、チキンレバー、エンドウ豆粉、鶏脂 (ミックストコフェロールとクエン酸で酸化防止)、サーモン、亜麻仁、エンドウ豆繊維、DL-メチオニン、ニンジン、クランベリー、ブルーベリー、リンゴ、ズッキーニ、アルファルファ、タウリン、サツマイモ、イヌリン、ビタミン類(A、D3、E、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、C、葉酸、ビオチン、コリン)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、亜鉛アミノ酸キレート、鉄アミノ酸キレート、コバルトアミノ酸キレート、銅アミノ酸キレート、マンガンアミノ酸キレート、マグネシウムアミノ酸キレート、ヨウ素、セレン)、プロバイオティクス(ラクトバチルス菌、ビフィズス菌、ペディオコッカス菌)

下痢をしやすい猫は、なぜ下痢をしやすい?

猫の体質によっては、下痢をしやすい猫もいます。こういった体質の猫は、どうして下痢をしやすいのでしょうか。

下痢をするタイミングにもよりますが、もしかするとフードを変えたタイミングで下痢をすることがないでしょうか。また、いつもは下痢をしていないのに、フードを切り替えた時に下痢をする場合には、猫に問題があるのではなく、飼い主さんのフードの切り替え方に問題があるかもしれません。

初めて消化するものは、胃腸も驚いてすぐに消化できない場合があります。胃腸の機能が弱い猫ならばなお更に、消化するまでに時間がかかってしまうのですが、これも慣れれば、いつも通りに消化することが出来るようになります。

逆に、いつも下痢をしているような猫であれば、どこかに問題がある可能性もあるので、一度、動物病院で健康診断を行なってみたほうが良いかもしれません。

フードの切り替え方とは?

Three cats at their food bowls

上記の通り、消化する力の弱い猫は、始めて食べるものに対してすぐに消化が追いつかず、下痢をしてしまうこともあります。そのため、飼い主さんは「フードが合わないんだ」と勘違いしてしまうこともあるのです。

フードを切り替えるタイミングで下痢や軟便となってしまうのは、胃腸がそのフードを消化するのに追いついていない場合がほとんどです。そのため、フードを切り替えるときには、胃腸をだましだまし消化させることが大事なのです。

フードを切り替えるポイントは、既存のキャットフードに新しいキャットフードを徐々に混ぜながら、1週間ほど時間をかけて割合を増やして切り替えることです。胃腸の弱い猫であれば、2週間ほど時間をかけてみても良いかもしれません。

始めは10%程度から混ぜ始め、1週間後には90%〜100%程度になるよう、徐々に切り替えてみましょう。

胃腸の弱い猫にもハローは安心

上記のような切り替え方をしても、軟便になってしまう猫は胃腸が弱っている証拠です。こうした点も、ハローのキャットフードは乳酸菌群も配合されているので、胃腸で乳酸菌が増加し、胃腸の調子を向上させてくれるなど、乳酸菌群が猫の体に良い効果を与えるでしょう。

サプリメントなどで乳酸菌を摂取することも出来ますが、ハローのキャットフードには予め乳酸菌群も配合されているので、食べ続けることで下痢をしやすい体質も、徐々に改善される可能性もあるでしょう。

また、「第2の脳」とも言われる腸内環境を整えることは、体の他の部位にも良い効果をもたらします。胃腸の調子を改善することは、必然的に体全体の調子を整えることにも繋がることなのです。

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ハローのグレインフリー

近年、非常に多くなっている猫の食物アレルギー。その中でも穀物類に対してのアレルギーが特に目立ちます。猫はもともと、穀物類の消化も不得意であるため、本来であればキャットフードにはあまり必要のない原料として、最近ではこうしたグレインフリーのキャットフードも目立つようになりました。

ハローのグレインフリーのラインナップは、キトンとアダルト以外は全てグレインフリーの配合ですので、穀物アレルギーを持つ猫でも安心して与えることができるキャットフードと言えそうです。また、第一主原料もサーモンですので、チキン等にアレルギーを持つ猫でも安心の原材料となっています。

下記に挙げた原材料については、肥満傾向でダイエットが必要な猫用の「カロリーオフ」。上記に挙げたアダルトと比較するとカロリーも5%減少しています。カロリーオフだからといって栄養バランスが崩れること無く、サーモンや植物性タンパク質で栄養が維持されていますので、健康面にも配慮ができているといえます。

【ハロー アダルト カロリーオフ(ヘルシーサーモン)グレインフリー】
サーモン、ホワイトフィッシュ、全卵、エンドウ豆プロテイン、ひきわりエンドウ豆、エンドウ豆粉、野菜エキス、ジャガイモ、エンドウ豆繊維、鶏脂(ミックストコフェロールとクエン酸で酸化防止)、チキンレバー、亜麻仁、DL-メチオニン、ニンジン、クランベリー、ブルーベリー、リンゴ、ズッキーニ、アルファルファ、タウリン、サツマイモ、イヌリン、L-カルニチン、ビタミン類(A、D3、E、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、C、葉酸、ビオチン、コリン)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、亜鉛アミノ酸キレート、鉄アミノ酸キレート、コバルトアミノ酸キレート、銅アミノ酸キレート、マンガンアミノ酸キレート、マグネシウムアミノ酸キレート、ヨウ素、セレン)、プロバイオティクス(ラクトバチルス菌、ビフィズス菌、ペディオコッカス菌)

まとめ

ハローは比較的、最近日本でも見かけるようになったキャットフードなので、見たことはあるけど、どんな内容なの?と思っている方も多いのではないでしょうか。良質な原材料の使用、合成添加物の不使用、グレインフリーのラインナップという点でも、平均点以上のキャットフードであると言えます。

特に安全で安心なキャットフードを探しているという方は、ぜひ一度試してみる価値はあると思います。

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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