スーパープレミアムフードの一つとして知られるドッグフード「acana(アカナ)」。新鮮な食材とそのフード内容から、愛犬家からの信頼も厚いドッグフードで知られていますが、今回はこのアカナのドッグフードについて調べてみました。
「アカナ」を製造する「Champion Petfoods」
カナダ原産のドッグフード「acana(アカナ)」。同じくスーパープレミアムフードの一つでもある「orijen(オリジン)」も、この「Champion Petfoods(チャンピオンペットフーズ)」の製品で知られています。
チャンピオンペットフーズは、ペットフードにおける様々な賞を受賞しているメーカーでもあり、ペットフードの製造から原材料の製造に至るまで、全て自社管理で行っているペットフードメーカーです。実は委託による製造で、販売のみを行うペットフードメーカーが殆どの中、自社管理・自社製造の会社は少ないのです。
人間の食べる野菜でも、近年では生産者の顔写真付きの物が販売されていたりと、食に対しての安全性や生産農家の顔が見える「安心感」のようなものが普及してきました。こういった部分に共通するのが、アカナに見られる自社管理の製造・販売システムです。
ペットフードに関しては、原材料に「米」とあっても、それがどこで作られた米であるかは、あまり意識しませんよね。使用される原材料だけではなく、このような部分にもスーパープレミアムフードの意識が感じられます。
アカナの理念と原材料のこだわり
アカナのフードに込められる理念には「生物学的に適正」という考えが込められています。それは、犬や猫が本来捕食し、食べる食環境を再現させるということになります。アカナのフードに使用される原材料には5つのポイントが挙げられており、以下の5つがアカナのフードの基礎となる物です。
1.肉の量
2.肉の種類
3.高タンパク質・低炭水化物
4.新鮮フルーツと野菜
5.新鮮な地元の食材
アカナに使用される肉、すなわち「動物性タンパク質」は実に素晴らしい環境で育てられた家禽ばかりで、鶏肉や七面鳥、鴨肉、はもちろん、牛肉、バイソン、ラム、ニシン、サーモン、カレイなどに至るまで、提携した地元の漁師や家禽農家から仕入れたものです。また、「植物性タンパク質」に関しても、肉同様に地元産のフルーツや野菜にこだわっており、材料に対するこだわりは徹底されています。
「肉」の含有量が凄い
全て地元カナダ産にこだわった食材は、チャンピオンペットフーズ社へと届けられ、新鮮なうちにすぐに製造されます。こうして、仕入れから製造、販売に至るまでを一貫して行うことで、品質の管理や原材料の管理も同時に行えるため、まさに顔の見える生産者となるわけですね。
また、アカナに使用される肉の含有量は45%〜65%と、約半分以上を動物性タンパク質で締められています。これは、他のプレミアムフードと呼ばれているフードと比べると、その差は歴然となります。肉の含有量が多いため、必然的に価格も高騰してしまうわけですが、無駄に栄養にはならない部分が含まれているフードを考えると、愛犬にはより質の良いフードを与えたいと思ってしまいますよね。
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アカナの製品ラインナップ
アカナの製品ラインナップは、大きく分けて3つに分けられます。「アカナ クラシック(現:ヘリテージ)」シリーズは、愛犬の年齢やサイズ、食生活によって分けられた全9種のシリーズです。
「アカナ レジオナル」シリーズは、全4種のシリーズで、肉が60%、野菜・フルーツは40%、穀類0の内容で、新鮮な地元産原材料を活用したシリーズです。
また、近年では食物アレルギーを持つ犬が多いですが、こういった悩みを抱えている犬には「アカナ シングル」シリーズが良いでしょう。全4種のシリーズで、原材料には「羊肉」、もしくは「鴨肉」「豚肉」などが使われ、アレルゲンとなる穀類やジャガイモなどの食材は使われていません。
アカナシリーズは、全3シリーズ17品種とラインナップも多いため、しっかりとフードの内容を理解した上で、愛犬に最も合ったフードを選択するようにしましょう。
アカナの「おやつ」
アカナにはおやつとなる「シングル・トリーツ」シリーズも登場しています。市販のおやつではアレルギーを持っているために、なかなか適したおやつがないという犬にはアカナのトリーツがおすすめとなります。
アカナのトリーツは、「グラスフェッドラム」「フリーランダック」「ヨークシャーポーク」「パシフィックピルチャード」の4種類があり、それぞれがシンプルな原材料となっているために、食物アレルギーを持つ犬にも与えやすいトリーツとなっています。
例えば、フリーランダックであれば、新鮮鴨肉が45%、新鮮鴨レバーが35%と80%が肉で占めており、残りは新鮮バートレット梨(19.5%)、チコリー根、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルートと、果物とハーブ類で占められ、余計な添加物などは配合されていません。
内容を理解した上で、納得のいくフード選びを
ヒューマングレードの原材料を使用するなど、近年では数あるプレミアムフードの中でも、さらにレベルの高いとされるプレミアムフードの事を「スーパープレミアムフード」と呼ぶようになりました。また、グレインフリー(穀物不使用)であることも、最近では当たり前のようになってきています。
そのためには、しっかりのメーカーの考えや、フードに使用される原材料、栄養素を飼い主さんが理解し、愛犬に与える必要があるのです。いくら中身が良いフードであっても、当の犬が食べなかったり、体に合わないようであれば意味がありません。
まずは愛犬がどのような健康状態なのか、好みの味はどうなのか、どのような健康管理をしていけばよいのかをしっかりと判断するようにし、納得の行くフード選びを行なうようにしましょう。
アカナは涙やけにも効果あり?
犬の悩みの一つとしてあげられる「涙やけ」。涙やけを起こす原因には、フードが合っていない可能性が挙げられます。
この涙やけの問題に関しては、「ビートパルプ」など、消化に良くない原料を使用しているフードがなりやすいという意見などが散見されます。現に安価なドッグフードを与えていると、涙やけを起こしやすいというイメージは強いです。
アカナに関しては、涙やけに対応したフードというわけではありませんが、品質的にも原材料的にも良質であるため、アカナを与えてから涙やけが収まったという意見も多く聞かれます。
そのため涙やけは品質による問題が大きいように感じますが、中には環境によるもの(空気が汚れているなど)もあるでしょう。とはいえ、愛犬が涙やけで困っている場合には、一度試してみる価値はあるでしょう。
アカナの口コミは?
某ショッピングサイトにてアカナの口コミについて調べてみました。
評価としては5点中4.3という数値で、9割以上は高評価という結果になっています。口コミの内容としては、食いつきの悪い犬がガツガツ食べるようになったというコメントや、便臭が気にならなくなったというコメントなど、主に食いつきが良くなったというコメントが多く見られます。
悪評価としては、恐らくショップの管理においてのコメントと、食べてくれなかったというコメント。もちろん、犬にも好みはありますので中には食べない犬もいます。
おかしな味付けを行っているフードに比べると、食いつきは良くないかもしれませんが、結果として体には良くないので、材料で勝負しているフードの方が犬にとっては健康的に過ごすことが出来るでしょう。
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消化に良いが下痢してしまうことも
口コミには「下痢をした」という物もありました。これはもしかすると、フードの切り替えのタイミングが急激すぎたのかもしれません。
ドッグフードを切り替える際には時間をかけて行ないましょうというポイントがありますが、これは犬の胃腸が新しいドッグフードを消化するのに「慣れさせる」ためであります。
今まで急に変えても問題なかったという場合もありますが、それはあくまでも似た原料が使われていたためでしょう。アカナのように肉の含有率が高いフードは、本来であれば消化に良いものですが、逆に消化に良すぎて便が柔らかくなる場合もあります。
フードの切り替えは1週間〜2週間を目処に徐々に移行していくようにすると、便も安定し、スムーズに切り替えることも出来ますよ。
値段と中身は比例する?
上記でも触れましたが、より良い食材や、素晴らしい栄養管理を行っているドッグフードはたくさんあります。こうした点に配慮しているプレミアムフードは、必然的に価格も高価格帯となりますが、ここもまた、金額が高いからと言って中身と比例するかというと、そうではないのかもしれません。
値段が高額だから良いのではなく、愛犬に適しているフードを与えなければ、思うような効果を得られない場合もあるのです。
「値段が高い=健康管理に優れている」「値段が高い=食いつきが良い」と勘違いされている方も多いのですが、値段が高いフードは安心や安全、素晴らしい栄養管理など、あくまでも突き詰めていくと「こういう内容になった」というフードであるのです。
せっかくの高いフードですので、しっかりと内容を理解し、愛犬に合っているかを理解した上で与えるようにしましょう。
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