愛犬の初散歩!ここで必要になるのが愛犬に装着させる「首輪」ですね。首輪にも色々あって、「カラー」と呼ぶものや「ハーネス」と呼ぶもの等があります。そこで今回はカラーやハーネスのメリット・デメリットについて解説していきます。

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「カラー」って何のこと?

初めての愛犬の首輪探し。首輪を探している時に「カラー」と呼ばれる首輪を見かけたことはありませんか?

この「カラー(collar)」とは色の事ではなく「首輪」のこと。英語ではcollar=襟の事を指すようです。日本でも首輪と呼ぶ場合や、カラーと呼ぶ場合がありますが、これは単に首輪のことを指しているのです。

わざわざカラーと呼ぶのも、犬の首輪には大きく分けて「カラー」と「ハーネス」と呼ばれる、いわゆる「首輪」が存在します。正確にはハーネスは胴輪の事を指すのですが、形によってはハーネスも首輪に近いような製品もあります。

また、同じカラーでも首輪のものもあれば、「エリザベス・カラー」と呼ばれるものもあります。エリザベスカラーに関しては、首輪とは違うアイテムのことを指します。

「エリザベスカラー」って何のこと?


エリザベス・カラーとは、病中・病後などに首に付けるもので、メガホンのような形をしたアイテム。

エリザベスカラーは、「襟」の部分が邪魔をして、犬が傷口を舐めってしまったり、治りかけの患部を噛んだりして、いたずらして治りが遅くなるのを防ぐために付けられるものですが、エリザベスカラーを付けている犬を見たことが一度はあるのではないでしょうか。

ペットショップ等で「カラーをください」と言うと、エリザベス・カラーを案内されることもありますが、これはこれで間違いではないのです。
このように、同じカラーでも別のものもあるのですが、首輪にはカラーと呼ばれる首輪だけではなく、前述の通り「ハーネス」と呼ばれる物もあります。

「ハーネス」とは?

「ハーネス(Harness)」とは首輪と胴輪が一緒になった物や単に胴輪であるものを指します。

ハーネスも首輪と同じ使い方をしますが、テープ状の細いものもあれば、首や体に負担のかからないような、クッション素材が入った太めのハーネスもあります。このように、同じ首輪でも輪っか状のカラーもあれば、ハーネスのような首輪と胴輪が一緒になっているような首輪もあります。

ここで疑問になるのがカラーとハーネスの使い分けや違いについてではないでしょうか。どちらを利用していても問題はありませんが、それぞれに特徴や利用するタイミング、向き不向きと言うものがあります。また、なによりも飼い主さんの使い勝手も変わってはきます。

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カラーとハーネスの使い分けとは?

初めてカラーを着けたり、初めての散歩等で利用するのであれば、ハーネスが向いているかもしれません。

カラーは犬によっては首を締められているという感覚を持つ子も少なくありません。そのため、初めてカラーを着けた時には子犬も違和感があるために、暴れてしまったり、緊張して動かなくなったり、リードを引いても歩けなかったりと言うこともあります。

こういった子は、まずはハーネスがオススメ。ハーネスの種類によっても変わりますが、ハーネスはカラーと違い、背中の部分にリードをつける場所があるため、引っ張られているような感覚や違和感を感じにくいためです。

カラーだと、首から紐がつながれているので、初めての犬にとっては違和感があるのです。

ハーネスのデメリットとカラーのメリット

一方でハーネスのデメリットとは何でしょうか。ハーネスは首から通して胸で留めるタイプや、両腕を通して背中で留めるタイプなど様々です。

慣れてしまえばなんてことはないのですが、カラーと比較すると着脱の利便性が悪いと言うことが挙げられます。こうした点ではカラーは首で留めるだけなので、着脱に関しては非常に楽であるといえます。

ここで気をつけたいのが、しっかりと合ったカラーを選ぶことです。カラーをつけた時に指がわずかに入る程度であれば問題はありませんが、苦しそうと言ってゆるい状態にしていると、犬が飛び出したりといったいざという時にカラーが抜けてしまうことも。

また、着脱が楽だからと言って「輪」の状態にして着脱できるような締め方も危険です。カラーを付ける時には、しっかりとサイズを確認し、毎回きちんと締めて行くようにしましょう。

犬への負担減にもハーネスは最適


散歩中に落ち着きのない犬に関しては、一度ハーネスを試してみてはいかがでしょうか。

「引っ張り防止胴輪」等のトレーニング用のハーネスもあるのですが、ハーネスは引っ張って歩いたりする犬や、落ち着きのない犬のトレーニングとしても最適なアイテムでもあるのです。

また、歩いている最中に引っ張り上げたり、逆に犬が常に引っ張っているような歩き方をしている際にも、カラーのように直接首に負担がかかるわけではなく、背中から引っ張られるような形になりますので、犬への負担も軽減されるのです。

散歩中に引っ張ってむせていたりする犬は、少なからず首や喉にも負担がかかっていますので、気になるようであればハーネスに変えてみても良いかもしれません。

カラーよりもハーネスがベスト?

一昔前までは首輪と言えばカラーでしたが、今ではハーネスのほうが多いかもしれませんね。カラーは着脱も楽ですし、犬も慣れてしまえば問題なく歩くことが出来ますが、やはり首への負担、喉などへの負担を考えると、ハーネスのほうが全体的に安心感はあります。

特に活発な犬ですと、カラーは首や喉への負担も引っ張られる度に発生します。首を痛めてしまう前にハーネスに切り替えたほうが安心ではありますが、カラーに慣れすぎると、今度はハーネスに違和感を覚える場合も。

付け続けることで慣れてはくれるでしょうが、少し慣れるまでは静かに散歩させたほうが安心ですね。こうまとめていくと、カラーのメリットは着脱だけで、結果的にハーネスのほうが安心という感じもしますが、ハーネスを選ぶ際のポイントを見てみましょう。

負担の少ない機能性のあるハーネスも

ハーネスにも色々なタイプがあり、テープタイプのような細いハーネスもあれば、厚手のハーネスも販売されています。

カラーもおしゃれを楽しむアイテムとして人気が高いですが、ハーネスも実に様々なデザインや形がありますので、おしゃれを楽しむことも出来ますが、まずは機能性を重視しておきたいところです。

例えば、子犬用に多いのがちょっと厚手のクッション性のあるハーネスで、犬の肌に当たる部分は通気性の良いメッシュ地になっているハーネス。また、老犬用として体に負担がかからないような機能性を持つハーネスなども販売されています。

ただし、それぞれ「素材」も違いますので、夏用は夏用のハーネスを、冬は冬用のハーネスを選ぶのが良いでしょう。

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アウトドア用のハーネスも


成犬用のしっかりとしたハーネスを探しているのであれば、アウトドア用のハーネスもおすすめです。

アウトドア用のハーネスにも色々ありますが、中には背中に「持ち手」が付いていて、持ち上げられるようになっているハーネスや、海や川に飛び込んでも問題のないような、防水のハーネスなんかもあります。

アウトドア用のハーネスは多くが頑丈な作りをしたハーネスですので、ちょっと華奢な愛犬には似合わないかもしれませんね。中型犬〜大型犬はこうした頑丈なハーネスがおすすめです。

また、ハーネス自体が「防虫」の役割を果たすような素材のハーネスもありますので、キャンプなどでも活躍できるのでおすすめです。このように、ハーネスはカラーよりも機能性の面で様々な種類があるのも、ハーネスのメリットかも知れません。

まとめ

大切な愛犬の命を守るものでもある首輪。デザインも重要な要素ですが、まずはしっかりとカラーやハーネスのメリット・デメリットを理解し、愛犬の性格や状況にマッチした物を利用するようにしましょう。

また、カラーにしてもハーネスにしてもサイズは非常に重要です。年齢を重ねたり、太ったり痩せたりしていれば、サイズも微妙に変わってきます。カラーやハーネスは愛犬の命綱でもあります。散歩に行くたびにしっかりと装着するようにし、その都度サイズを変えるように気をつけましょう。

※内容は2017年4月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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