犬を飼育する上で欠かせない、犬のお手入れ。お手入れと行っても様々な物がありますが、出来る限り飼い主さんがお手入れできるようになる事が、愛犬の健康維持や健康状態を知る上では重要になります。今回は犬の爪と肉球のケアについて解説します。

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健康維持に欠かせない、愛犬のお手入れ

犬を飼育する上で重要になってくるのが、犬の爪切りやパッド(肉球)のケア、歯磨きなどの歯のケア、耳掃除などの耳のケア、肛門のケアといったように、様々な部位へのケア・お手入れです。食事や運動で健康を維持することも重要ですが、こまめなお手入れをすることでも、犬の健康維持に繋がるとともに、ちょっとした体の変化や異変にも気が付きやすくなります。

人間でも爪きりをしたり、ハンドクリームを塗ったりと、同じような事をしていますよね。トリミングサロンや動物病院でも、こうしたお手入れをすることが可能ですが、出来る限り自宅で飼い主さんがお手入れすることができれば、お財布にも愛犬の精神的にも安心な部分が多いように感じます。

トリミング等のケアは素人には難しいかもしれませんが、はじめは難しくても、意外と自宅でできるケアもありますので、犬の健康状態を常に把握するためにも、ぜひ、お手入れに挑戦して、愛犬の健康維持を自分の手で行うようにしてみましょう。

ぜひ覚えておきたい「爪切り」

愛犬のケアの代表とも言える「爪のケア」。動物病院やトリミングサロンに頼んでいる方も多いかもしれませんが、爪切りはぜひとも覚えておきたいお手入れの一つでもあります。特に、散歩に行く機会が少ない場合には、必須のケアとも言えます。

散歩によく行く犬の爪は、アスファルトによっていくらか削られている場合が多いですが、あまり散歩に行く機会がない犬の爪は、伸び切ってしまい、絨毯やタオル、服などによく引っかかってしまいます。時には爪が折れてしまうなんてこともあるかもしれません。

犬の爪は伸びてしまうと、その分、血管も伸びていってしまいます。あまりに爪が伸び切ってしまうと、円を描くように伸びていってしまい、最後には1周して肉球等に刺さるように伸びていきます。こうなってしまった場合、伸び切った爪を切るために、血管も一緒に切らなければならず、痛みを伴う結果となってしまうのです。

こうなる前に、適度な長さで爪を切る必要があります。もちろん、爪を切るだけなので、犬に痛みはありません。爪切りは、自宅でもできる簡単なお手入れの一つなので、1ヶ月に1回ほどのペースで、愛犬の爪切りを行うようにしましょう。

爪切りのポイントについて

自宅で爪切りを行う際には、市販で売られている犬用の爪切りを使用しましょう。「ペンチタイプ」「ギロチンタイプ」のいずれかが主流となっていますが、初心者の方は、比較的手元が確認しやすいペンチタイプが良いかもしれません。慣れてしまえばギロチンタイプが利用し易いのですが、はじめて利用する方は、血管の位置が確認しにくいため、少々怖いかもしれません。

実際に爪を切る際には、血管のギリギリの所まで切ることが出来ます。ちょっと不安という方は、血管が見える所から2〜3mm程度開けた所でも構いません。また、爪を切った後は、どこかに引っ掛けないよう、爪やすりを使用して先端を丸くしましょう。

難しいのが「黒爪」の犬です。黒爪の犬の場合には、無理をせずに一度はプロに頼むようにし、どれくらい切られているかを確認してみましょう。

また、爪切りを行った際に、間違って血管を切ってしまう事もあります。犬は痛みで鳴いてしまいますが、慌てずに患部を押さえて止血しましょう。ショップなどでも止血剤が売られているので、必要であればこうした用品も揃えておくと良いかもしれません。1〜2時間程経っても血が止まらないようであれば、念のため動物病院に行くようにしましょう。

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肉球のケアも忘れずに。

爪切りだけがお手入れではありません。犬の肉球のケアも大事なお手入れです。パッドとも呼ばれる肉球ですが、パッド専用のクリームやスプレー等も市販されています。特に、散歩によく行く犬は、パッドが荒れてしまったり、割れてしまっている場合も少なからずあります。

固いアスファルトの上を歩いているわけですから、丈夫になっていくとは言え、暑くなったり冷たくなったりしている、様々な状態のアスファルトは、犬のパッドを荒れさせる原因となります。

逆に、散歩にあまり行かない犬のパッドは、足裏の毛が伸び切っていないでしょうか。毛が伸び切ってしまうと足裏がムレやすくなり、皮膚病を引き起こしてしまいますので、足裏の毛はハサミでカットするようにしましょう。

なんとなく見ている肉球ですが、犬の健康状態を維持させるためにも、意外と重要な部位であるということを覚えておくと良いかもしれませんね。

まとめ

犬のお手入れの入門編とも呼べる「爪切り」と「肉球ケア」。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばササッとケアすることもできますので、ぜひとも覚えておきたいケアの一つです。

また、こうしたケアを覚えることができたら、愛犬の健康状態も把握しやすいです。前回はこんな傷なかったなといった場合や、前回よりもあばらがでているな、と言った具合に、普段触れることのない部位も触れる機会が増えますので、ちょっとした病気の兆候にも気が付きやすくなります。

こうしたケアを頑張って習得するようにして、愛犬が常に健康な状態を保てるよう、色々なお手入れを覚えていきましょう。

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