「愛犬のダイエットが思うような成果が出ない」「なかなか思うような体型にならない」「かなりの長い期間、ダイエット用フードを与えている」など、犬のダイエットに関係するお悩みはたくさんあります。そんなダイエットの停滞期にこそ試してほしいダイエット方法やダイエットのポイントがあります。

そこで今回は停滞期に入ったダイエットのポイントについて解説していきたいと思います。

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ダイエットの停滞期


現時点でどれ位の期間でダイエットを行っているのでしょうか。ダイエットの停滞期に入ってしまうと、ダイエットしているのが当たり前になってしまい、ゴールが見えないまま、なんとなくダイエットをしているという状態にもなってしまいますね。

犬のダイエットは時間をかけすぎても結果を出すことは難しいです。なかなか成果が出ないという場合には、ダイエットの方法をあれこれと試す前に、まずは改めて愛犬の体重や給餌量、運動量を把握する必要があります。

今回ご紹介するダイエット停滞期に試してほしい方法とは、直接的に痩せる方法ではありませんが、まずは基本に立ち戻って、計画的にダイエットを進めていく方法になります。

ダイエットが長期間に長引き、どうダイエットをしていったら良いかわからないという方に是非オススメしたい方法ですので、まずは基本的な事から見つめ直してみましょう。

痩せないのはドッグフードのせい?

なかなか痩せない原因は、おそらくドッグフードのせいではありません。

ダイエット用のドッグフードは食べさせれば痩せるというものではなく、あくまでもカロリーを控えめにし、栄養分はそのままという設計で作られたドッグフードですので、愛犬の消費カロリーと、ドッグフードの摂取カロリーがほぼ同じようであれば、当然ながら痩せることはありません。

まずは愛犬に与えているドッグフードを確認し、ドッグフードのカロリーを確認することから始めてみましょう。

ドッグフードのカロリーが高くとも、カロリーが低くとも、愛犬のダイエットを行う上ではそこまで重要なことではありませんが、愛犬の生活スタイルによってどちらかのタイプに分かれることとなりますので、まずはドッグフードのカロリーを把握しておくことが大事になります。

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愛犬の体重を測定

ドッグフードのカロリーを確認したら、次は愛犬の体重を計測してみましょう。この時、出来る限り100g単位で測れるものが理想的です。

そして、愛犬の犬種の平均体重を改めて確認し、愛犬との差を把握しておきましょう。この差が15%以上あるのであれば、ひとまずは激しい運動は控えるようにし、毎日の散歩だけにとどめておきましょう。

体重が重いままで激しい運動を行ってしまうと、愛犬が怪我をしてしまいかねません。関節や背骨には大きな負担が日頃からかかっていますので、急激な運動を行うことで、さらに負担が増加してしまい、関節炎などを引き起こしてしまいます。

せっかくダイエットに励んでいるのに、怪我をしてしまってはダイエットを遂行することも難しくなりますので、無理な減量は禁物です。

肥満はプラス15%から


体重の目安となるのは、平均体重を100%とした場合、平均体重の許容範囲は95%〜16%未満となります。平均体重の107%を上回ってくると肥満傾向にあたり、120%を超えてくると、いよいよ肥満となります。

体重差が10%前後であれば、運動を取り入れたダイエット法を、15%以上であればまずは15%以内になるようにダイエット計画を練ることから始めましょう。

例:
平均体重が5kgの犬であれば、10%増は5.5kgほど、15%以上は6kg〜。
平均体重が10kgの犬であれば、10%増は11kg、15%増は11.5kgとなります。

私達にとっては1kgの増加などほんの気持ちと思いがちですが、犬にとっては私達の5kg〜10kg増に等しい増加となります。ですので、体重を計測する際にも100g単位で計測できるものが良いというわけです。

1日の消費カロリーを把握

ここまでで、「愛犬の体重」「愛犬の肥満の状態」「ドッグフードのカロリー」と基本的なことについて調べてきました。

ダイエットの停滞期に入り、困っているという飼い主さんは、ここまでで出来ていなかった準備はあったでしょうか。犬のダイエットと言えども、単に減量用のドッグフードを与えていればよいというわけではないのです。

次に把握しておかなければいけないのが、最も重要となる愛犬の運動量です。

愛犬は日頃から活発なタイプでしょうか、それとも穏やかに暮らしているタイプでしょうか。また、1日の運動量はどのくらいでしょうか。散歩は1日何分〜何時間を費やしているでしょうか。

こうして比較すると、両者ともに1日の消費カロリーは当然ながら全く異なるものとなります。

ドッグフードはカロリーで選ぶ

次はドッグフードの選び方です。愛犬の運動量が多いのであれば、しっかりとタンパク質を摂取できるドッグフードにしましょう。減量用のドッグフードであればより高いダイエット効果が見込めますが、運動量が多いのであれば、特別カロリーを減らす必要はないでしょう。

逆に運動量が少ない犬は、カロリーが低いドッグフードを選ばなくてはなりません。また、単に現状のドッグフードの量を減らすのではなく、なるべくであれば通常の量でカロリーの低いドッグフードが理想的です。

給餌量を減らしてしまうと、それだけ摂取できる栄養も削られてしまう事になりますので、長期的に行っていると栄養不足を招きかねません。給餌量を減らすのであれば、元からカロリーの低いドッグフードを規定の量で与えるほうが良いです。

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ダイエット中はおやつの与えすぎに注意


運動量が少ないのであれば、カロリーの高いドッグフードを与えていても痩せることはないでしょう。そして、減量用のドッグフードを与えているのに痩せないという場合は、消費カロリーと摂取カロリーのバランスが取れている事が考えられます。

バランスがいいのは良いことですが、ダイエットが目的ですので、運動量を増やして消費カロリーを増やすか、ドッグフードの給餌量を10%程度減らす・もしくはカロリーの低いドッグフードに切り替えるかしましょう。

また、他に考えられるのが、おやつの与え過ぎです。おやつは1つ上げるだけでもカロリーオーバーになってしまいます。おやつは1日1回、1つ程度の量にとどめておくようにしなければ、ダイエットを成功させることが出来ません。

おやつを与えてダラダラとダイエットを行うのであれば、しっかりと飼い主さんが厳しく構え、ダイエットを成功させてから美味しいおやつを与えてあげたほうが良いです。

プロ目線から見た停滞期のダイエット方法

ダイエットの停滞期でなかなか痩せないという場合は、食事の回数を増やしてあげることも大事なポイントです。

1日量を一気に与えてしまうと、血糖値の上昇を引き起こしてしまい、結果として肥満を引き起こすこととなります。ダイエットしやすい方法としては、1日量を1日3回〜4回に分けて与える方法です。

こうして食事の回数を増やすことで、血糖値の急激な上昇を抑え、ほぼ一定のままにすることが出来ます。また、愛犬も空腹の時間が減りますので、ストレスの解消やお楽しみの時間を増やすことにも繋がり、メリットは多いと言えます。

ダイエットの停滞期に入ると、どんな方法を試してもダメだと感じてしまいますが、こうした基本的なことから見つめ直し、まずは100gの減量からといったように、計画的にダイエットを進めていくのが理想的です。

まずは1週間刻みで体重を測定していき、体重が減り始めるカロリーを見極めていくようにしましょう。

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