どんなに品質の良いキャットフードを与えていても、保管状態が悪ければ、キャットフードの品質も落ちるどころか、愛猫の食いつきも悪くなってしまいます。そこで今回は、キャットフードの保管方法と、保管場所について解説していきたいと思います。
キャットフードの酸化
とってもグルメな動物として知られる猫。ご自宅にいる愛猫も、キャットフードを切り替えたり、キャットフードの最後の方になると食べなくなるという経験を持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか。それくらい、猫は臭いや味に敏感な動物で、臍を曲げてしまうと他のキャットフードも食べなくなるという猫も少なくないのです。
そんなキャットフードの臭いや風味を劣化させてしまう原因が、空気に触れてしまう事で進む「酸化」のためです。キャットフードは、この酸化を防ぐために酸化防止剤などの添加物も使用されますが、それはあくまでも密閉された状態で活かされるものです。空気に触れてしまうことで、その効果も徐々に薄まり、それにともなってキャットフードの品質もどんどんと下降していくのです。
また、そもそもキャットフード自体も「肉」を使用している食品なので、日が経つにつれ傷んでしまうのも必然的なもの。保存料が使われているからと言え、こちらも空気に触れることでどんどんと傷みは進行していきます。こうしてキャットフードの味や風味といったものが劣化していき、食いつきが悪くなってしまうのです。
封を開けた瞬間から酸化は進んでいく
空気に触れてしまうということは、新しいキャットフードを購入してきて、封を開けた瞬間から酸化や劣化は進んでいっているわけです。できるだけキャットフードの酸化を抑え、常に新鮮な状態のキャットフードを愛猫に与えて行きたいと思うのが飼い主さんの心情ではないでしょうか。
そこでポイントとなるのがキャットフードの保存方法です。封を開けた瞬間から酸化は進むので、出来る限り空気に触れる機会を減らし、出来るだけ密閉した状態でキャットフードを保存していくことが、キャットフードの品質を保持するためには必要になってきます。
適した容量を購入していますか?
保存方法の前に、まずは愛猫に適した容量のキャットフードを選択出来ているでしょうか。キャットフードの種類によっては1kg未満のものや、3kg、7kgなど、様々な容量の製品があり、一般的には容量が増えると価格自体は高くなりますが、キロ換算にすると安くなります。そのため、大きい袋で購入しておいて、3ヶ月程持たせるという買い方をしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
確かに、コスト面に関しては大袋を購入したほうがお得ではありますが、パッケージを開けてから使い切るまでは約1ヶ月を目安にして購入するようにしましょう。キャットフードの種類によって給餌量も変わってくるため、一概に何キロの容量とはいえませんが、1ヶ月の給餌量合計×頭数で計算すると、何キロ入りのキャットフードを購入するとよいかが分かります。
キャットフードを開けてから、品質が大きく下降してくる目安がおおよそ1ヶ月。もちろんこれは、ある程度の酸化防止対策を講じての目安。最低限、使用した後は袋を閉じるなどの方法を行っていての日数です。袋を開けたままにして放置している環境下では、1週間ともたないで品質は落ちていくことでしょう。
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密閉容器に小分けする方法
近年では、キャットフードのパッケージ事態に「ジッパー」が付いている製品も多くなってきました。これでも、ジッパーの付いている・付いていないでは酸化の進み具合も大きく変わります。しかし、キャットフードは毎日与えるものですよね。ということは、毎日パッケージを開ける瞬間が訪れているという事になりますので、保存方法としては十分ではないでしょう。
そこで用意したいのが「ジップロック」等の、完全に密閉状態にできる容器です。あらかじめこうした密閉容器に1週間分程度を分けておくようにし、空気に触れる回数をできるだけ減らしていく方法です。
キャットフードストッカーを利用する方法
キャットフードをプラスチック容器や便などに入れて保管する方法もあります。しかし、こうした容器を利用していても、日に当たる場所や高温多湿な環境にあっては効果はありません。これでは、遮光性能の高い商品パッケージに入れておいたほうがまだ、長持ちするでしょう。
こうした容器を利用する際に利用したいのが「脱酸素剤」です。脱酸素剤を利用することでキャットフードの酸化を防いでくれ、ストッカーに貼り付けられたり、脱酸素剤を収納するポケットが付いたストッカーがあったりもします。こうしたフードストッカーを利用する際には、わすれずに脱酸素剤も利用するようにしましょう。
さいごに
キャットフードを常に新鮮に保つためには小分けにし、脱酸素剤等を利用することが大切です。また、その保管場所も日が当たる場所や温度の上がりやすい場所、もしくは温度の上下が激しくない涼しい場所が適しています。冷蔵庫もオススメの場所ではありますが、シチュエーションによっては頻繁に冷蔵庫も開け閉めしてしまい、その結果温度の上下が発生するので、場合によってはカビなどが発生しやすい場合も。
頻繁に冷蔵庫を開け閉めしない(あくまでも一般的な利用頻度であれば問題は無いでしょう)ような環境下であれば、冷蔵庫は適した温度で保つことも出来るでしょう。
常に新鮮なキャットフードを食べることが出来るように、飼い主さんが最善の策でキャットフードを保管し、愛猫の食いつきを維持させることが、愛猫にとっての健康の第一歩となるでしょう。少し手間にはなりますが、愛猫の健康のためなら、ぜひとも実行していきたいことですね!
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