ドッグフードなのに歯ごたえがサクサクしてるビルジャック。「他のドッグフードはあまり食べないのに、このドッグフードは良く食べる」と食い付きの良さには定評があります。今回はビルジャックのドッグフードについて解説してみましょう。

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変わった食感のビルジャック

ビルジャックのドッグフードの封を開けてみると、ほのかにチョコレートのような甘い香りがします。

ドッグフードを手に取ってみると、通常は平べったいか、丸い粒状で硬さのあるものが多いと思いますが、ビルジャックのドッグフードは、細い棒状の形をしており、サクサクとした食感です。

硬さもほどよく、爪を立てるだけですぐに砕くことができる程度の硬さであり、また「ふやけやすい」という点もビルジャックの特徴になります。

そのため、まだ歯が生えそろっていない子犬や、いつも丸呑みする成犬、高齢犬など、年齢問わず与えることができるので、子犬や偏食の犬にはとくにおすすめなドッグフードとなっています。

食いつきの良さ


以前、筆者自身、沢山の子犬から成犬をお世話していたことがありました。その子によってみんな性格が違うのと同じように、食事に関してもそれぞれ好き嫌いがあり、何を与えても食べてくれない場合、よく助けられたのがビルジャックでした。

子犬の場合は特に、一日何も食べないというだけで命に関わることがあります。ビルジャックのサクサクした食感と匂いに釣られて、完食していた子が多かったです。歯ごたえも他のフードとは違うので、子犬もわかっているのでしょう。

それほどまでに食いつきが良いのは、ビルジャックの原材料だけでなく、旨味や栄養を残すために研究されたその製法にあるかもしれません。そこでまずは、ビルジャックの原材料について見てみましょう。

ビルジャックの原材料について

ビルジャックのドッグフードのタンパク質源は、新鮮な鶏肉を使用していますが、この含有量は、2.7kgのドッグフードに対し、約2.3kgもの鶏肉が含まれており、この鶏肉に関しては、私たち人間も食べることができる程新鮮な鶏肉を使用しています。

また、炭水化物については、細かく挽いたコーンとオートミールをブレンドして、長時間調理することで、複合炭水化物から愛犬の体内に吸収させやすくする単一炭水化物へと変化します。

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ビルジャックの成分保証について

タンパク質を構成するのに必要な「アミノ酸」は重要な栄養素の一つでもありますが、その中の愛犬の健康を維持するのに役立つ「アルギニン」や、筋肉の健康をサポートする「ロイシン」や「ロイジン」など、ビルジャックの製品には、愛犬の健康にとって必要不可欠なアミノ酸が含まれています。

また、天然の「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」が豊富に配合されていますので、美しく健康な皮膚や被毛保つのに役立ちます。

ビルジャックの調理法「アミノヘルス製法」とは

「アミノヘルス製法」とは、ビルジャックが独自に開発し、国際特許を取得した調理法のことで、通常は他社のドッグフードメーカーでは、138~149℃の高温・高圧で原材料を調理してドッグフードを製造しますが、ビルジャックでは、製造時の気圧をコントロールすることで、約半分の74℃の温度で調理することができます。

それによって、熱に弱い栄養素やアミノ酸が変性するのを抑えて調理することが可能となったのです。

また、このアミノヘルス製法でドッグフードを作ることによって、ビルジャックは、あえてフードに香り付けのための脂肪を吹きかけることがありません。

低温で調理することで、素材の旨みや匂いが失われないため、素材から出る自然の鶏の脂肪を摂取できるのです。他社のメーカーのドッグフードを触ってみると、油でギトギトしていることが多いのですが、ビルジャックのフードを触ってみると、サラサラしているのはこのためです。

アミノヘルス製法は、素材そのものの栄養素を損なわずにペットフードを作る、唯一の製造法なのです。

ビルジャックはアレルギーを引き起こす?


気になる点として、原材料に「トウモロコシ」が使用されていますが、近年ではこのトウモロコシなどの穀物にアレルギーを起こしてしまう子が多いのも事実です。

このトウモロコシや小麦など、「グルテン」を含む穀物類を使用していないのが「グルテンフリー」、穀物類を一切使用していないのが「グレインフリー」と呼ばれるドッグフードですが、近年はこの穀物類に食物アレルギーを引き起こす犬が多いため、グレインフリーのドッグフードが増えてきています。

ただし、犬は炭水化物も必要としていますので、炭水化物を摂取するのに最適な穀物類もまた、犬には必要であるものという考え方もあります。

問題となるのは、穀物類が犬にとって消化のしにくい原材料であるという事です。穀物の摂取量が多いと、犬は消化不良を引き起こし、便の状態が悪くなったりもするのです。

穀物を含んでも安心のドッグフード

こうした問題に対応しているのもビルジャックのポイントとなるところかもしれません。

ビルジャックに含まれる穀物類は「単一炭水化物」と呼ばれるものに処理されており、主にアレルギーや消化不良を引き起こす「複合炭水化物」ではありません。

炭水化物はいくつかの分子が合わさったもので、この分子が増えるほどにトラブルを引き起こします。単一炭水化物というのは、この分子を一つにしたもので、複合炭水化物に見られる6つ以上の分子を分解させ、犬が吸収しやすい炭水化物に変化させているのです。

そのため、アレルギーを引き起こす可能性も低く、消化もしやすいので一般的に言われる「穀物」に対するトラブルとは、また少し違ったものであるのです。

消化のしやすさも特徴

ビルジャックの特徴として、フードがふやけやすいというポイントも特徴の一つです。その差も倍のスピード以上はあるのではないでしょうか。

フードがふやけやすいということは、犬がビルジャックを食べ、胃に入った後にすぐに消化されやすいということです。その分、早く体内に栄養が吸収され、消化するために体に無駄な負担をかけなくても済むのです。

穀物類が含まれていると、こうも消化がされません。穀物類は犬の消化を妨げてしまうものであり、消化不良を起こしてしまうケースもあるため、前述のように消化のしやすいものに変える必要があるのです。

スムーズに消化できれば、穀物が持つ栄養素を上手に吸収することが出来るので、愛犬の健康維持にも良い効果を与えてくれることでしょう。

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人工添加物が使用されている


ビルジャックは原材料に新鮮な鶏肉を使用したり、低温で調理して必要な栄養分を失わないように独自の調理法を創り出すなど、様々な点を配慮してドッグフードを製造しているのに、その原材料に酸化防止剤として「BHA」が使用されているのが気になります。

「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」とは、もともとはガソリンの酸化を防止するために作られたもので、バターやマーガリンなどの酸化防止剤として使用されていましたが、発がん性がある危険な成分であるということが分かり、現在はごく一部の食品にしか使用されていません。ヨーロッパでは使用禁止になっているようです。

さいごに

今回はビルジャックについて解説させて頂きました。

BHAを始めとする人工添加物は、決められたわずかな量であれば問題ありませんが、大量に摂取すると、胃ガンや膀胱ガン、膀胱炎などを発症する恐れがあると言われており、マウス実験による結果も出ているものです。

ドッグフードは愛犬が毎日口にするものですので、それが少量と言えども、体内で蓄積されることがあれば、何かしらの影響が出てくるのかもしれないという不安も拭いきれません。

食いつきの良いドッグフードであるだけに、人工添加物が使用されているのは残念なところです。近年ではこうした人工添加物を使用しない流れが出来ているので、使用するフードもどんどんと減っていっているのですが、ビルジャックも同じように別の成分で補うようになることを願います。

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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