かわいい子猫も、だいたい8~12ヶ月で成猫へと成長します。この時期は、子猫にとって健康で丈夫な骨や筋肉を作るため、最も大事な成長期であるとも言えます。そのため、豊富な栄養が詰まった食事を与える必要があります。

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子猫の食事~母乳から離乳まで

子猫は生後3週間くらいまでは、母乳だけで育ちます。「初乳」には子猫にとって必要な免疫が備えられ、最適な栄養素がふんだんに含まれており、この初乳を飲ませることにより、子猫は抵抗力を付けるのです。

生後3~4週間くらいになると、子猫は徐々に「離乳期」に入り、母乳と併用して、猫用の離乳食を食べさせます。離乳食は「ウェットタイプ」のものから、粉末を溶かすものまで様々です。初めて口にする離乳食に、最初は抵抗する子もいると思いますが、離乳期に備え、離乳期に慣らすことが必要なので、少量の離乳食に、猫用の粉ミルクを混ぜて1日3回くらいあげるのが良いでしょう。

生後4週間を過ぎると、子猫にも歯が生え始め、母乳を飲ませていた母猫は、乳に歯が刺さるようになるため、子猫に母乳を飲ませることを嫌がるようになります。ここから完全に「離乳期」スタートです。もう母乳からの栄養は補給できなくなりますので、離乳食の量を増やして1日3~4回に分けてあげましょう。

生後5~6週間になると、キャットフードに慣れさせることが必要になり、今まで食べさせていた離乳食に、子猫用キャットフードを水かぬるま湯でふやかしたものを混ぜて、1日3~4回に分けて子猫に与えます。猫は、犬と違って置きっ放しのフードをお腹が空いた時につまみに行くことが多いのですが、それはドライフードの場合のみで、離乳食やふやかしフードを残したまま放っておくと、衛生的に良くありませんので、残したものは片付けた方が良いでしょう。

子猫の食事~キャットフードへの移行

生後7週間に入ると、生後2ヶ月半頃までは離乳食を外して、キャットフードのふやかしと粉ミルクを混ぜたものを、1日3回に分けてあげるという食事方法に変わります。この頃から子猫の体はどんどん大きくなるため、子猫の体型や運動量を見ながら、毎日給餌量を調整します。キャットフードの袋の裏に給餌量が記載されていますので、参考にすると良いでしょう。

生後2ヶ月半を過ぎた頃から、キャットフードのドライ(ふやかさず、カリカリのまま)に切り替える必要があります。いきなり変えると、軟便になったり、食べなくなる事もありますので、最初は1回の食事量の1/4をドライにして、3/4はふやかしのままで与え、少しづつドライフードの割合を増やすようにしましょう。粉ミルクはもう与えても与えなくても問題ないので、買い足さなくても大丈夫ですよ。

生後3ヶ月~4ヶ月に入ると、小さかった子猫の頃より消化も上手にできるようになるため、食事の回数は1日2回にして、1回の食事の量を増やして下さい。この時、もし愛猫がまだ軟便になるようなら、今までの食事の量と回数は変更しないで下さい。

このように、子猫の食事の与え方は、とても大変で面倒なのかもしれません。また、1日1日の愛猫の体調を見ながら与えますので、今回記述させて頂いた通りにいかないこともあるでしょう。
しかし、子猫は、この成長期に急速に成長するため、成猫の2倍の栄養分を必要とし、この時期に栄養が不足してしまうと、骨や筋肉の形成が不十分になることがあります。
愛猫が今もこれからも健康でいられるため、食事管理はしっかりしましょう。

子猫に必要な栄養素

猫は雑食である犬と違って、徹底した肉食動物のため、高タンパク・高脂肪を必要とします。子猫に合った栄養バランスを取り入れることが必要になります。

【タンパク質】
筋肉や内蔵、皮膚など、子猫の健康的な身体を作る元となります。特にタンパク質から供給される必須アミノ酸であるタウリンは、犬と違い猫は体内で合成できないため欠かすことができません。タウリンが欠乏すると、網膜変性によって失明したり、拡張心筋症を引き起こすこともあります。

【脂質】
脳や筋肉に取り込まれ、エネルギー源として活用されます。脂肪には様々な脂肪酸がありますが、人や犬は体内で作れるリノール酸やアラキドン酸は猫の体内で作ることができないため、食事から摂る必要があります。

【炭水化物】
肉食である猫にとって炭水化物はそれほど必要ではなく、逆に炭水化物に含まれている糖質を消化することが苦手とされています。しかし、動物性食品だけでは栄養が偏ってしまうため、適量の炭水化物が必要になります。

【ビタミン】
ビタミンAは、子猫の抵抗力を作るのに役立たせ、ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、健康的な骨格を作るサポートをします。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあり、ビタミンB2は、体毛や皮膚、糖質の代謝を促します。また、猫は黄色脂肪症予防のため、ビタミンEを欠くことができません。

【ミネラル】
鉄(Fe)は、ヘモグロビン中の酸素を運ぶサポートをします。カルシウムは、子猫の骨格を形成し、マグネシウムは筋肉の収縮を助け、リンは丈夫な骨や歯を作るのに役立ちます。しかし、猫は尿中ミネラルが多いと結石ができやすくなり、下部尿路疾患などの病気にかかる可能性が高くなりますので注意が必要です。

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原材料の確認

キャットフードを選ぶ時には、まずは「成分表示」「原材料名」を意識的に確認するようにしましょう。これは、キャットフードを作る上で使用した材料の名前と、計測した成分を表した表示で、これらの記載は法律で定められたものです。

この、原材料名の一番上に記載があるものが、キャットフードに一番多く含まれている材料で、後ろに記載されるにしたがって含有量が少ないという事がわかるようになっています。粗雑なキャットフードには、猫の主食とも言える「肉類」が非常に少ない事や、上位に表示される材料のほぼ全てが「穀物類」だったりするわけです。

中には「チキン」という商品名で記載があっても、原材料の一番上に穀物類が記載されているフードも少なくありません。ただし、こうした物の中には、フード全体の栄養バランスを均一にするために、穀物量を多くしているフードもありますので、一概に「過大表現」しているわけではありません。

成猫や老猫のキャットフードと、子猫のキャットフードの必要なカロリー量や栄養素は違うため、原材料は極端に違えども幾らかの成分量や栄養素には違いがあるはずです。
こうした知識が、愛猫の肥満を防ぐことや健康維持に繋がりますので、キャットフードに関わらず、おやつなども買う時は注意深く調べてみることをおすすめします。

子猫が食べてはいけないもの

【チョコレート・ココア】
猫は人間と違って、これらに含まれるテオブロミンという物質を分解することができないため、嘔吐や下痢を引き起こし、最悪の場合死に至ることがあります。

【ネギ類】
玉ねぎや長ネギやニラなどのネギ類は、体内で消化すると赤血球を破壊し、貧血や嘔吐、下痢などを引き起こし、最悪の場合は死に至ります。

【カフェインが含まれるもの】
カフェインが含まれるコーヒーや紅茶、緑茶を飲ませると、興奮状態になり、脈拍数が上がるなど、心臓疾患を引き起こし、最悪の場合死に至ります。

【甲殻類・貝類】
カニやエビ、イカやタコ、アワビなどは消化がしにくく、下痢や嘔吐などを引き起こします。特に、「猫がイカを食べると腰を抜かす」とも言われており、猫が生のイカを食べると、ビタミンB1欠乏症を引き起こし、歩行困難になる事もあります。

【青魚】
マグロやカツオ、アジやイワシ、サバなどの青身の魚には不飽和脂肪酸が多く含まれており、こればかり食べていると皮下脂肪が変性して黄色脂肪症という病気になります。

【アボカド】
果実や種、葉などに含まれているペルシンという物質は、人以外の動物に与えると嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こします。

【ブドウ・レーズン】
摂取後、嘔吐や重度の腎不全を引き起こし、最悪の場合は死に至ります。加工したレーズンパンも与えないで下さい。

私たちが食事をしてる時、愛猫にジーッと見つめられると、その視線に負けてしまい、ついつい人間の食べるものをあげてしまうという方も多いのではないでしょうか。問題ないものであれば良いのですが、それは猫にとって毒になりうる食品もあります。
与えて良いものと悪いものを、飼い主さんの方できちんと把握することが必要ですが、できれば猫にとって塩分・糖分が多いとされる、人間が食べるものは与えない方が良いでしょう。

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