愛猫があまり活動的でなかったり、動くものに対して無関心だったり、ご飯を食べなかったり・・こういった問題は、猫の健康管理が十分に出来ていないからかもしれません。今回は身近な所から行える猫の健康管理について解説していきます。
猫の健康管理
猫も人間と同じように日頃から健康管理を行っていないと、思いがけない病気を引き起こしてしまったり、怪我をしてしまったりと、快適な生活を送れなくなってしまいます。また、犬のように散歩をしたりといった「運動」をさせる習慣もないため、猫は犬よりも体のケアや運動管理もしにくいとも言えるでしょう。
とはいえ、飼い主さんが何かしらの健康管理をしてあげなければ、運動不足になってしまったり、栄養不足、もしくは栄養過多となってしまったりと、飼い主さんが気が付かないうちに愛猫にトラブルが発生してしまうこともあるのです。
こんな事態になる前に、飼い主さんの方で現在の飼育環境や栄養管理をしっかりと把握するようにし、問題を改善したり、足りなければ補ったりと言った対策を講じるようにしましょう。では実際に、どのようなポイントに気をつけたら良いかを確認してみましょう。
ご飯を残す。原因は考えてみましたか?
愛猫がご飯を食べ残していたり、食いつきが悪いからと言って缶詰を足してばかりいないでしょうか。猫は自分のペースでご飯を食べる子も多いですが、必ず食べ残していたり、全くご飯に興味を示さず、缶詰だけを食べている場合には、少し注意が必要かもしれません。
食べ残している原因は、ご飯に興味が無いからでしょうか。もしくは、ご飯の味が嫌いだからでしょうか。もちろん、こうした理由が当てはまる場合もありますが、愛猫がストレスを抱えていたり、普段から十分な運動を取っていなくても、食欲がなかったり、食欲に対しての反応が薄くなってしまう場合もあるのです。
また、食べないからと言って缶詰などの柔らかいご飯ばかりを若いうちから与えている場合には、注意が必要です。ドライフードのような、ある程度硬い食べ物を与えていないと、高齢になってきた時に顎が弱かったり、歯が弱くなったりといった事も懸念されるためです。
食べないからと言って放っておいたり、缶詰だけを与え続ける前に、日頃の生活の様子を見てあげるようにしましょう。1匹で飼育している場合にも、注意が必要です。普段から活動的に動いているか、まずはこうした生活の仕方から見直してみてください。
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十分な運動をしていますか?
猫には色々な性格の子がいますが、愛猫はどのような性格をしていますか?活発に動き回る性格の子もいれば、のんびりと自分のペースで生活する子、朝から夜までほとんど移動をしない子など、色々な子がいますよね。ここが猫のかわいいところ!と言いたい所ですが、適度な運動を行っていないと、前項の栄養管理とイコールして、肥満を引き起こす要因にもなりかねません。
猫じゃらしに反応しなくなったり、動くものに敏感でなくなったり、いつも低い所で生活をしていませんか?これらに当てはまる場合には、少し要注意かもしれません。運動不足に合わせて、少なからずストレスも感じでいる場合もありますので、運動不足・ストレスの解消を兼ねて、1日1回は愛猫と遊ぶという習慣をつけてあげてください。
猫の1日の運動量は、犬の散歩ほどは必要ありません。とはいえ、日頃から運動する習慣が無ければ、徐々に活動しなくなる一方となってしまいます。一番手っ取り早い運動が、飼い主さんと一緒に遊ぶことです。1日ほんの10分程でもよいので、猫じゃらし等で一緒に遊んであげてください。そうすることで、運動不足の解消だけではなく、猫の本能も呼び覚ますきっかけになったり、飼い主さんとのコミュニケーションも取れるようになるので一石二鳥です。
家の中は寝床?それとも遊び場?
前項でも挙げましたが、日頃から高い場所に移動したり、上下運動を日頃から行っているか確認して見てください。いつも床に転がっていたり、昇り降りの運動を見かけない場合には注意信号です。
家の中での生活に「刺激」はあるでしょうか。飼い主さんと遊ぶことも重要な「刺激」ですが、難易度の低い飼育環境が、猫の本能を弱めてしまう場合もあるのです。ここで言う難易度とは、高い場所が無かったり、テーブルとソファ位しか登る場所が無かったりと言った飼育環境です。
スペースに限界はあると思いますが、家の中の作りが単調と感じた場合には「キャットタワー」を取り入れてみてはいかがでしょうか。高い場所に昇り降りする事は、運動不足の解消やストレスの解消にも繋がります。また、高い場所へと移動する行為が、猫の本能を掻き立てる手助けにもなるでしょう。
家の作りには限界がありますので、このように少しでも生活の中の「難易度」を高くしてあげて、「刺激」を促すような飼育環境を作ってあげるようにしましょう。猫の気持ちの中で、家の中が「寝床」と思っているのと、「遊び場」と思っているのでは、ストレスのかかり方も大きく変わるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。直接的な健康管理を行わずとも、こうした飼育環境の変化だけでも、猫の運動不足の解消に繋がったり、食欲の増進を手伝ったりするのです。生活サイクルの中で、どれか一つでもバランスがおかしくなってしまうと、やがては色々な部分に影響が出始めてしまいます。
そうならないためにも、このように出来ることから一つずつ解決していくようにしてみてはいかがでしょうか。もしかすると、問題はすごく身近な所にあるかもしれませんよ?色々考えずに、まずはすぐに出来ることからはじめて、愛猫が健康に暮らしていけるようにしてあげましょう。
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